帝王と前世組
ないすとぅみーとぅ、はじめまして皆さん。こちらはホグワーツ・レイブンクロー所属、名前・フラメルでございます。フラメルの名でわかる人も多数いるかと思いますけれども、某錬金術士(六百うん十歳)を親に持っております。私はいくつか?そんな野暮な話はお聞きにならないでくださいな…なんて、そんなことはいいませんけれど。ピチピチの13歳。即ちホグワーツ3年生にございます。…え?六百うん十歳でフラメル夫婦は子供を産んだのかって?ふふふ、それは詮索なさいませんよう願いますわ。
さて前置きはこれくらいに致しまして、本題に入りましょう。実は私、前世の記憶というものを持っておりますの。とは言いましても、平々凡々。極々普通の学生でしたわ。理数系でありながら英語が得意科目であるという、よくわからない自慢がありましたけれど。まあそれはいいんです。愛読書がハリーポッターで、目覚めたら、ハリーポッターの世界だったことも、まあそれもいいんですの。もう慣れましたもの。魔法超便利。
…こほん。さて、問題は同僚(寮)の殿方のお話であります。この殿方、目立ちはしないもののスラットした姿に整った顔立ち、愛想が良ければ彼方此方とおモテになる容姿をしておいでですの。恋人もよりどりみどりでしょうね。まあ本人はそんな物は不要だと仰っておられるのですけれど。そして彼、私が次席に甘んじる程度には、頭脳明晰、運動神経も抜群ですの。まったく腹がたつ。…その彼が酔った勢いで私にお話になりました。
「僕の前世は闇の帝王だった」
思わず口に含んでいたバタービールを吹き出しそうになった私は悪くありませんわ。厨二病乙!!と叫びたくもなりましたけれど、そこは私、我慢致しました。
「宿敵のハリーポッターとの戦いに敗れ、」
ギリギリと歯軋りしそうな苦々しげな顔でしたわ。
「目覚めた僕はハリーポッターの兄だった」
わっつ?何を言っておられるのでしょうか。どうやらこの彼そうとう酔っておられるようです。呆然とする私を余所に、彼は話を続けます。
「いくら自分自身でも、人の思い通りになるのは許せないからね。全力を持って潰したさ」
どうやらこの彼、自分自身をフルボッコにしたそうです。なにそれシュール。見たかった。
「気づけば僕は英雄さ。過去に殺したハリーポッターの両親には涙顔で抱きしめられ、憎きダンブルドアには微笑まれ、足元にはかの宿敵が心底懐いてくっついているんだよ」
ふふふふふ、暗い顔で呟く彼は深い闇に囚われておりましたとも。
「ベラトリックスの報復を受けてようやく、こいつらから逃れられたと思ったのに…」
気づけばまたニューゲームだったそうです。なにそれまさかのエンドレス。ぐいっとバタービールを呷る彼に私は生温い目を向けたのでした。バタービールで酔うかって?…アルコール入ってたんだよきっと。
そんなこんなで前世組、今日も遠い目をして生きております。




メモから移動。お相手はヴォルデモートでいいのかは謎

ー書きたいお話ー
・ニコラス=フラメルについて
「そういえば、賢者の石が壊されたってことは君の両親死んじゃうんじゃないのか」
「ふん、死ぬわけありませんわ。私に『俺の子供(作品)は誰にも渡さん!』と言い放ったジジイですもの。本物の賢者の石をダンブルドアに渡すわけありません」
「ということは」
「例のあの人が求めていたのは唯の石ころですわ。とはいっても、ユニコーンの血程度には効果もあったものと思いますけれど」
「ふ、ざまあないな」
「あら自分自身に対して随分辛辣ですこと」

・ウィーズリー双子と
「「チョット待ちなよ!天才くん!!」」
「逃げるぞフラメル」
「ちょっとどういうことですの!?」
「追われている」
「そんなの見ればわかる!!」
「…やり返してなにが悪い」
「もおおお!変なとこで対抗しないでくださいませ!!」
「「逃げんなよ!!Ms.フラメルも仲間かい?!」」

・炎のゴブレット
「え?立候補されるんですの?」
「ああ。僕の杖を取り返さなくてはね」
「?今の杖は?」
「応急手段。年に一度変えてるよ」
「…規格外というかなんというか」
「前回は、自分を殺した際に杖も頂戴したのだけど、今回はまだ手にできていないからね」
「なるほど、今年頂くつもりと」


諸々設定
デフォルト名:ニコエル・フラメル
原作開始時、レイブンクロー3年生。
金髪碧眼の自覚のない美少女。万年次席に甘んじているが、わりと仕方ないと諦めている。精神年齢の関係上、??と共にいることが多い。
前世はごくごく普通の女の子で、頭はいい。良家のお嬢様気取ってるが、ちょくちょく地が出る。理系だが得意教科は英語。愛読書はハリーポッター。
一人称は私とかいて、わたくしと読む。
「あら、ハリー・ポッターじゃない。何かご用で?」
「確かに。ニコラス・フラメルは私の父ですわ」
「けれども私、父の功績なんて興味ありませんもの。ご自分でお調べになって?」
「ああ、ウチの学年の首席を訪ねるのも、良いかもしれなくてよ」
「はあ!?なんで私まで殺されかけなきゃなんないの!!」

???
原作開始時、レイブンクロー3年生。
見た目麗しい青年だが、着飾らず愛想が悪く目立たないため友人関係にあるのはニコエルのみ。
元闇の帝王で、何故かハリーに殺された後コンテニューでハリーの兄に。自分だろうが何だろうが誰かの思い通りになるのが嫌で、若干4歳で今世のヴォルデモート卿を倒す。英雄と呼ばれるままホグワーツに入学した後、五年生でベラトリックスによる報復を受け死亡。するもまたまたコンテニュー。魔法使いとマグルの間に混血として生まれ、ごくごく普通に愛されています。
「…ハリー・ポッターが何の用だ」
「…ニコラス・フラメルについて?フラメルに聞けばよいだろう。あいつはニコラス・フラメルの助手もやっている」
「ほお、フラメルが…。どう躾け直してやろうか」
「…〇〇という軽い読み物を探してみろ。後はしらん」
「おいフラメル、地が出ているぞ。まったく」

ピクシブに上げようかと思ったけど、夢だよねってことでこっち。こういう訳わかんない感じの好きですね。
katharsis