.







PM9:18雨




っクソ…!
どこにもいねぇ…
携帯にかけても出ねぇなんて…



『お、マジか。俺も今から行こうしててん。行くわ』


そう言ってたじゃねぇか…っチッ!


「…ダン




お前はどこにいる…っ」





その声をかき消すように土砂降りの雨
降り出した雨は止むことなく降り続いていた








ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー






「…あっ、く…っ」

「…ん?やっと薬効いてきた?」


媚薬を飲まされ、ローターがケツに入ってからもう30分くらいは経って…不快感だけだったそれが、よく分からない感覚が現れた。風呂から上がり携帯を弄ってた雨宮はベッドに座ってローターのコードを小刻みに動かしてきた


「んぅっ!?ん、くっ!」

「声出せよ」


絶対に嫌だ…っ!
お前なんかの言う通りになんて…っ!


「…へー」

「ん!?グッ!」


何の抵抗もなく雨宮の指が中に入ってきた。ローターを奥にやるように動かしてきて声を抑えるのに必死だった


「んー!くっ、んん!」

「はは、簡単に指入るようになったじゃん」

「んぅ!?あ、っ!?」


今までとは違う、明らかな快感を感じた
同時に冷や汗が流れる
雨宮の笑った声がやけに耳に響く


「…ここがいいんだ」

「んぁっ、くっ、やっ!やめ、ろ!あっ!」

「声我慢出来ねぇくらい気持ちいんだろ?」

「ふざ、けん、あっ、ううっ」


撫でられてる場所のせいで上手く声が出ない
気持ち良すぎる…


「っ!?ああっ!」


急に刺激が変わった、機械音が大きくなった気がする。いや、変わったんだ…


「1番強いやつにしてみたけど…良さそうだね」

「いや、やぁ、っ、く、ん」

「…いい声出てきたじゃん」


出したくて声出してない…っ
押されるたびに意思より勝手に出てしまうんだ


「…そう言えば前触ってなかったな」

「っああ!?」


いきなりチンコを握られてギョッとする俺を他所に雨宮は上下に動かしてきた


「はぁっ、あっ、ん、っく…っぁ」

「…触ってねぇのに硬いな。媚薬のせい?それとも弄られたところが気持ちぃから?答えろよ」

「はぁっ、う、あっ…は、イッ!!」


平手で軽くビンタされて顔を向かされた
軽く睨まれて、ギュッと強く握られた


「う、うっ、痛、い、た…いっ」

「答えろ…」

「くぅ、っ、び、…っ、媚薬の、せ…っ」

「嘘だね、ここが気持ちいいんでしょ?」

「っあ、!や、やめ、そ、こ…ん、あ…っ!」


ローターを1番感じる場所に押し込まれて腰というか股間がフワついてきた。ヤバイ…これ、イキそう…っ、絶対に嫌だ…っ!こいつの前でイキたくない…っ!


「あ、あっ、いや、おね、が…っ、も、」

「イキたいの?」

「ち、ちが…っ」

「ん?」

「イキた、くない、から…なんで、もする…から…おねが、…っ」

「…へー、いいね」

「う!」


不意にズルっと抜けた指とローター。何も無くなったのに疼いてしまうのはきっと媚薬のせいだ。俺が荒い息を立ててると雨宮は俺を縛ってた紐を外した


「…っ、え?」

「こっち来い」


自由の身になった俺の腕を掴んで起こさせて…


「っ」

「ベルト外して、俺のを舐めろ…なんでも出来るんだろ?」


フェラを強要してきた
ブワッと鳥肌が立つ、こんなの絶対にしたくない…っ


「…出来なきゃ簡単にイかしてやるけど?」

「っ!!」


絶対出来ないだろ、と言われてるような言い方だ
そんな言葉に負けるほど…落ちちゃいない…っ


フーッ!と息を吐いてから…震える手でベルトを外した。カチャカチャともたついてる俺に遅えと言って頭を叩かれた。クソッ…と言うのを我慢して、ジッパーを下ろした。パンツを少しずらして出てきた俺と同じものとは思えないくらい黒い。遊びすぎやろコイツ…っ


「…ほら」

「…っ」

「…チッ」

「っんぐっ!」


後頭部を掴まれ先端が口に当たる
雄くさいその匂いにむせそうになった


「ほら」

「…っ、く…っん!!」


もう…やるしかない
意を決して口を開けると勢いよく押され口の奥まで入れられた


「ぐ、んん、うっ…!」

「口動かせよ」

「ふ、っ、う…っ」


上下にゆっくり動かすとまた上から舌打ちが聞こえた


「下手くそ」


これで褒められたくない…っ


「舌…使え。自分でどこ舐められたら気持ち良いか分かるだろ?」

「…っ、く…ん、…っ」


言われるがまま舌を使って先端とか裏側とかを舐める。ちょっとだけ大きくなったけど完全じゃない


「…ほんと下手だな」

「…ん、く…っあ」

「…でも」


顎を掴まれて上を向かせれる
咥えたままだから上目遣いになってしまったが
見上げた先に見えた雨宮の表情は…


「…顔良いから勃つな…」

「っ」


エロい…男の俺から見てもエロいと思った


「…っん、く…ん」

「…っ、…、…」


時節聞こえる途切れるような呼吸
コメカミから流れる汗
そして大きくなってくコイツのモノ…
そのエロさに…俺の腰がズンと重くなった


「…なにその目?エロい顔してんなよ、咥えてるだけのくせに」

「ん、っく…」

「…いいな、お前」


え…?


すると腰を引いた雨宮、口に入ってたモノがズルリと抜けて疑問に思ってたら仰向けに倒された


「っ、なっ、あ、雨宮…っ!?」

「…今のじゃイケねぇから…さっきの話はナシだ」


、な!?


「や、やだ…っ、ま、待った…っ!」


足を掴まれて雨宮の先端が穴に当たったのを感じて危機感が現れる。抵抗しようにもうまく力が入らない…っ


「…射れただけでイキそうだな、すげぇ垂れてる」

「い、いや、や…っ!やめ、ろ!」

「…最初に言ったろ…?」



拒否権なんて、ねぇから…



ズブッ!!


「ん!あああっ!!」


は、入ってく…っ!圧迫感が凄い…っ、やだ!


「…、キツ…ッ」

「ぐ、あっ…!んー!くっ…!」

「…っ緩めろよ」

「はぁ、っはあっ、む、り…っ、抜け、や…っ!嫌だっ!」

「チッ…」


この状況で緩められるわけない…って思ってたら俺のを掴まれた。それに驚く間もなく絶妙な力加減で擦られる


「ん、あっ!あ、っ、い、ああっ!」

「ハッ…簡単に緩むじゃん…っ」

「ま、まっ!いや、っ!だ、あか、ん!」

「マジでイケるだろ…?イケよ、ほら…」


裏側や先端を指先で優しく撫でられて、大きい波が押し寄せてきた。まじで、ヤバイ…っ!


「や、やだ!あ、やっ、い、イキた、くない…っあ!あ、も、あっ!」


無意識に腰が勝手に浮いて内腿が震える
もう、限界だった…
するとズンッ!と貫かれるような感覚がきて


「ん、ああっ!あ、っう、でるっ!ああっ…っ!」


ビクンビクンと、先端から精液が飛んで胸の辺りにかかった。イキたくなかったのに…っ、最悪…っ


「はぁ、っはあっ、ん!?あ、待って…っ!」

「待つかよ…っく」


雨宮の腰が動くのと同時に中で動かれるとイッたばかりの俺には刺激が強くて、でも媚薬のせいか痛くない…それよか気持ち良くて訳がわからない


「あ、あっ、あま、み、や…っ!やめ、っ!あ、あっ…んん!」

「中、すげ…さすが処女…、吸い付く…っ」

「あっ!そこ、やぁっ!!」


ローターや指で押されてた場所が先端に当たって、また俺のが膨張してくのが分かる。


「…はぁっ、く…っ、 口は、下手だけど…こっちは…いいな」

「や、だ…あっ、!あま、みや…っ!」

「…広斗って…呼べ」

「え?うっ!、あ!」


起きていた体をくっつけるように倒れてきた雨宮はそう言って俺の目を見てくる。え…?広斗…っ?それ、名前…。あ、ヤバい頭がボーッとする。何も考えられなくなりそう…っ


「ひ、ろと…っ」


無意識に出た雨宮の名前


「っ!…チッ!」

「あっ!?い、ああっ!」


それを聞いた雨宮は舌打ちをして
いきなり激しく突いてきた
今までの中で1番の強い刺激に
叫び声みたいに喘いでしまった


「そのまま…呼べ…っ」


感じてる雨宮の声が耳に入って
中を打ち付ける肉棒が熱くて…

もうイキたくして仕方なくなってしまった
だから俺は…


「あ、んん!あ、ひ、ひろ…と、!くぁっ、!ひろと…っ!」


名前を呼ぶ度に良いところを突いてくる、さっきイッたばかりなのにもう限界がきた。雨宮も近いのがもっと激しくなって…そしたら


「んっ!ふ、あっ…んぅ…っ」

「っん、はっ…、」


キスされて、訳わかんなくなって


「あっ、で、る…出るっ!あ、ああーっ!」

「くっ、あ…っ」


二人に同時にイッた。俺はもう体力の限界のはずなのに体が疼いて変な感じになってて、一先ず余韻が無くなるまで動きたくない…。そう思いながら雨宮を見るとイッた事でより一層エロい顔をしてて、目が合うと勝手にキスされて…口を離し鼻先が触れるくらいの距離になると…初めて見る少し寂しげな目をした雨宮の表情


「…ヤベェな」


何がヤバイのかわからんけど


コイツの顔を見ると
何故かコブラの顔と重なった










next