「ちょっと、ハオ様」
「ん?」
「こういうのはちゃんと隠しておいてください」
「なんで?」
「え」
「なんで隠さなきゃいけないんだい?」
「だって、これエロ本ですよ。普通隠すでしょ」
「ふーん...でもこんな狭いテントのどこに隠せっていうのさ」
「そんなの知りませんよ!ご自分で考えてください!」
「えーめんどくさいな。別にいいじゃないかエロ本の一つや二つや三つ...ちっちぇえこと気にすんなよ」
「ちっちゃくないです!オパチョに見られたらどうするつもりなんですか!!」
「...それはよくないな」
「でしょ?!分かったならさっさと隠してください」
「...(枕の下でいいかな?)」

「ていうかハオ様もこういうの読むんですね」
「え?当たり前だろ、思春期だし」
「ハオ様が思春期...ねえ」
「(あ、やっぱりラキストのテントに置かせてもらおうか)」
「(なんかめちゃくちゃ悩んでる...)」
「...そういえば。#name#はこういうの見つけても、悲鳴あげたり顔を赤くしたりしないんだな。なんかそれはそれでクるものがあるよ」
「張っ倒しますよ!...まあ、他の人たちのテントにもっとエグいやつがたくさんありますし。もう慣れました」
「へえ、あいつらも見てるのか。まだまだ若いな」
「キモいですけどね」
「でも男ってそんなもんだろ?」
「いや、エロ本を見てることではなくてですね。あいつらの性癖が常軌を逸脱しすぎててキモいんです」
「ふーん。性癖ねえ...」

「彼女とかできたら、きっと彼女一日で死にますよ(まあできないだろうけど...)」
「へえ、そんな酷いのか」
「ひっどいですね。だからこんなエロ本なんて可愛いもんですよ」
「人のエロ本勝手に読むなよ」
「...ハオ様」
「なんだい?」
「ハオ様って、綺麗な人より可愛い子がタイプなんですか?」
「は?」
「だってこれ、ほぼ癒し系タイプじゃないですか。私はてっきりアンナ様のようなクール系美人がお好きなのかと思ってました」
「...アンナが好きなんて僕は一言も言ってないよ」
「え?でもメサ・ヴェルデデで、アンナ様のこと気に入ったって...」
「気に入ると好きは違うだろ」
「」












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