「なら、バーボンはどうしてこの組織に入ったの...」 「それは−」 真っ直ぐな目に射抜かれそうになる。あの眼鏡の少年と似ているからだろうか。 「道ならいくらでもあったのに。どうして、こんなところに来ちゃったの?」 と風波シアンは悲しそうに言った。その言いように、まるで来て欲しくなかったと、そう言われているようで。何故か少し嬉しくなった。