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「夢花(ゆめか)ー!準備できたー?多分そろそろ“カミサマ”からのお呼び出しくるよー?」
「準備はできてるー。ってか今思ったけど“カミサマ”勝手じゃない?」
「ま、まあしょうがないよね…勝手なのが“カミサマ”だからね…。」
そんな会話をしながらのんびりと過ごしていた時にいきなりかもしれないが、二人の目の前が白くまぶしいほど光り輝いて二人は目をつぶった。
『やっほー花楓(かえで)、夢花。準備できたー?』
「軽っ!軽すぎるでしょ!そんなんでいいのかよ!」
「ま、まあまあ…ちょっと落ち着きなよ…まあわかるけどね。」
『そうだよー気にしないでねー』
「「お前が言うな!」」
何故この三人になると何処かでやってそうなコントみたいなノリになってしまうのだろうか。
『ご、ごめんって…話ちゃんとするからさ…まず夢花はこの僕の胸元引っ張っている手、放してくれないかな?』
「あんたが変な話したりしているからだろ…?」
「夢花…。とりあえず放さない?話進まないし…。」
『そうだね。まあ、本題はいるね?飛んでもらう予定の方の“カミサマ”と話ついたから飛んでもらうからね。予定日数とか特にないんだけど、なんかね、よく招かれてもいない“迷いビト”と呼ばれる人が来てしまうんだって。その原因もねある程度は判明してるけど、それを直したりすることができる人が居ないんだって。あっちの世界の“カミサマ”も一応何とか応急処置的にちょこまかとやってたらしいんだけど、その“カミサマ”の力もだんだん弱くなってきちゃって…あとはこの連鎖…。』
「…はあ。ってことは、それを私とお姉ちゃんで直して来いってことか…。」
『おっ!せーかーい!そゆことそゆこと。そしたらよろしくねー。』
「どっちにしてもやらなきゃいけないんでしょ?早く行って早く帰りたいし“カミサマ”早くしてくれない?」
「夢花…でも私も同意見かな?早く終わらせたいしね。」
こんな感じで非日常空間での会話も慣れてしまったからか、特に突っ込む人もおらず、ほんわか?と話が進んでいった。
…時間がたつのも忘れて話していたためか、他の第三者的立ち位置の人が居たら、絶対こう突っ込んだりしていたりしただろう。
「お前らどんだけ話したんだよ!」と…