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「なにそれ‥‥意味わかんない、」
同じ血族って‥‥?
どういうこと‥‥?
幼い思考にはその意味が理解出来ずにいた。
少しずつ体の体温が上がっていくのが分かる。
「君の父の名前は三条春樹」
整理がつかない頭にそれ以上の負荷がかる言葉を吐いた。
「そして母は三条楓。」
チリチリと上昇していく部屋の温度に誰も気づきはしなかった。
「二人は実の姉弟だよ」
ぶわぁぁぁっ!!!!!
いつのまにかアリスの制御ができなくなり辺り一面を火の海にしてしまう。
「う、うわぁぁあ!!!」
その炎は僕に触れいた男にも当然燃え移り、一瞬にして火達磨に変えた。
人の肉が焼ける、嫌な匂いが部屋中に充満していく。
「帰らなきゃ‥‥」
僕の独り言が生命が存在しなくなったこの建物にひどく響いた。
任務はおわった。
けど、心はまた違う意味で黒く、どす黒く色を濃くしていった。
燃え上がる炎がいつもと違う、黒色の炎だと気づかずに。
(凪‥‥私達のかわいい子)
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