「おい、夏目!饅頭が1つ足りんぞっ!」

「・・・・・・・・・」

「・・・何か、あったのか?」

「・・・・・いや」

止めに入ったはいいが、すでに手遅れの状態だった
あの妖も興奮しているのか
そのまま、それを持って姿を消してしまった

見たくないものを見てしまった

どうして、急に
あんなに・・・・

そう饅頭をやるときのことを思い出したが
よく思い出せば
自分も、最初に首を絞められたのだ

「・・・・夏目」

「なぁ、先生」

今日、あったことを話せば
先生は、だから関わるなと言っただろと言って怒った

「私の饅頭を奪うとは、身の程知らずめ!夏目、明日、私をそこへ連れて行け!」

「・・・・・・・」


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