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「…ねぇ、翠徠。リボーンとは気持ちよかった?」
「………」
「オレと、どっちがいいと思う?」
「…ッ…、やめ、て」
「クスクス…そう言われると、余計したくなるって知ってた?」
綱吉の顔が私の首元に埋まり、綱吉の唇が鎖骨に触れる。
昨日、していたせいか私の体は敏感で、それだけでビクリ、と肩が震えた。
ダメだ…こんなこと、許していいはずない。
リボーンでも骸でも、雲雀さんでもない人に好き勝手させたりしない。
私はそんなに軽い女じゃないから。
ペロッと鎖骨を舐められた瞬間、私は思いっきり綱吉を突き飛ばした。
私にそんな力が残されているとは思わなかったのか綱吉の体は簡単に離れる。
「…っ、お遊びがすぎる、綱吉」
「お遊びじゃ、ないんだけど」
「うるさい。失礼するわ」
胸元を押さえて足早にその場を離れて力の限りドアをバンッと乱暴に閉めた。
…何なのよ、一体…っ!最初の綺麗な笑みに騙された。
まだ綱吉の舌の感覚が残ってて、気持ち悪い。
不快感を露わに一回だけ鎖骨をごしごしと擦って釦を元に戻した。
さっさと帰ってシャワー浴びてなかったことにしよう。
そうじゃないと…不快感でどうかなっちゃいそう。
不機嫌顔も直さないで私は出口へと向かった。
他の人の熱なんて、不快なだけ
(悪戯でないとどこかで誰かが叫んでいるのを無視して)
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