―――…しゃらららん。しゃららん。
「いいや…っ、そんなことはない!絶対なんとかなる!」
彼の胸元から、紋章が光を帯びた。それは栞が放つ青色と同じ色――彼は叫んだ。
(俺はもう忘れない…!忘れてはいけないんだ!仲間を――)
『仲間』一人一人の笑顔が、ヤマトの中で甦る。
「友を…っ、信じる気持ちを!!」
―――…しゃららん。しゃららん。
そして、目を開いた。
「友情を!!!」
カッと、光が舞い降りた。栞の透明色はヤマトの青色に溶け込み、混ざり合う二つの光が、周囲を照らした。
―――…しゃららん。
ヤマトの胸元から、栞と混ざり合った青色の光が眩いばかりのものと成り果て、漏れだした。
「…栞」
「うん、」
願いが頂点を一気に突破し、栞はゆっくりと目を開けた。
―――…しゃららららん!!
しっかりと捕まえたそれを離さないように、栞は掌を握りしめた。
「ヤマトの友情、栞の願い…!俺が、すべてを、受け取るよ…!」
本当の友情が、彼を求めた。
ヤマトの友情が、ガルルモンに降り注ぎ、天井を突き破った。
再びカッとすべてが輝き、ガルルモンは、進化の光に包まれた。
17/07/27 訂正
11/04/17
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