ひま。



ひまひまひま。


「暇ー」

「苗字ー授業中だぞー」




知らん。




「お腹痛いので保健室行ってきます」

「はぁ…勝手にしろ」




先生ごめんなさーい。
なんだかんだため息つきながらも了承してくれた。了承っつーか諦め?




「ぽかぽかー」


天気いい日すきだなー。


「あ…謙也と白石だ」



体育?の授業かなぁ…。







「白石ー」

「…何してんねん」

「さぼり」

「もっと誤魔化せや」





なんだよこいつ。無駄嫌いなくせに無駄なこと聞いてくるんだけど。




「うっせ」

「うわ!名前やん!」

「お、謙也じゃーん」

「何してん?」

「さぼりさぼりー」

「また?!授業つまらん?」

「そー」

「グラウンドに何しに来たん?」

「謙也に会いにきたのー」

「ちょ、何言ってんねん!」

「顔真っ赤ー、かっわいーー」




ほんと可愛いからギューって抱きついてやったらすげぇ慌てだした。




「名前!や、やめぇや!俺ら授業中やで?」

「…はぁ」




白石何ため息ついてんだよ。




「名前離れてやれや」

「いや。謙也…そんなやだ?」

「う…や、その」




なんか女の子達がキャーキャー言ってるけど。まぁ気にしない。
みんな今に知ったことじゃないだろうし。




「お前、たち悪いで」

「うるさいよ白石君。俺が楽しいからそれでいいんだよ」

「とんだ女王様やな」

「どーも」



最後に謙也にキスしてやったらさらに凄い女の子の悲鳴が後ろから聞こえた。




130524





まえつぎ




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勝ち気なエリオット