03



「……は?みどちんが危ないってどーゆーこと?」

「緑間っちとこないだ放課後会ったんスよ!そしたら緑間っち顔が真っ青で…理由聞いたら上半身だけの女に追いかけられたって…それってテケテケっスよね!?」

「そーだね」



星弥ちんの方を見ると深刻そうな顔してる。
みどちんはそんなに危ないのだろうか。



「珍しく緑間っちが俺に会ってホッとした顔してたから、やばいなって思って。いつもなら嫌そうな顔するのに」



黄瀬ちんって嫌がられてる自覚あったんだ。
ならば空気読んで自重すればいいのに。



「その……怖がったり、会ったりした人ってやばいんスよね!?じゃあ、緑間っちは!?どうなるんスか!?」

「……星弥ちん…どーなの?」

「……やばい、と思う。けど、」



けど?
いつにない星弥ちんの深刻そうな顔。
みどちんは本気でどうなってしまうのだろうか。



「なぁ……その緑間って……」



ゴクリ
黄瀬ちんの生唾を飲む音が聞こえる。
俺もだいぶ緊張してるみたいで、手を強く握り締めて次の言葉を待つ。



「誰だっけ?」

『……………は?』



こうして黄瀬ちんと綺麗にハモるのも2度目だ。
もうどこからつっこんだらいいやら。



「え?緑間っちは前マジバにいた眼鏡かけた緑色の………」

「ああ!あの緑色か!!」

「星弥ちんはそれでずっと悩んでたわけー?」

「そう、ずっとモヤモヤしてたんだ」



長い溜息を吐く。
まったくこの子は、俺の緊張を返して欲しい。



「てかあの緑色って頭いいの?」

「めっちゃいいっスよ!赤司っちのつぎに!」

『……ふーん、アカシッチとやらが誰かは知らんけど。黄瀬お前先帰れよ」

「え?なんでっスか?どっかいくんスか?」

「紫原と行くから、お前帰れ」

「ファッ!?」



唐突なご指名に奇声がもれる。
激しく行きたくない、どうせまた怖いことなのだろう。
信頼してくれているのは嬉しいが俺も八尺様に遭遇したトラウマ持ちということを忘れないで頂きたい。



「俺だけ仲間はずれとか嫌っス!」

「お前、霊障にあってたんだから遅くなるとまた変なんに捕まるぞ」

「今すぐ帰らせていただきます」

「よろしい」



ち黄瀬ちん即答とかどんだけ怖いのだろうか。俺はその倍怖い。
俺の方が絶対怖い思いした自信がある。

しかし一番怖かったのは星弥ちんの最後の魔王スマイルだったということは言わずもがなだ。
あれは生命の危機を感じた。



「よし、じゃあ逝くぞ」



え?どこに?
ってか字違う。
……え?誤字じゃない?
……いったいなにすんのさ。





2014.12.12 完成
2016.06.17 加筆修正


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