「あー星弥ちん、こんなところにいたー」



保健室なう、Twitter風に呟いてみた。
いまは5時間目、担任のハゲ野(バーコードハゲ、バーコードは校長の特権じゃなかったのか)に頼まれてサボリの星弥ちんを探しにきた。



「えー、戻らないし、ハゲ野の授業つまんねぇもん」



何を言うか。
毎授業ごと寝ててもとから聞いていないくせに。
ノートを毎回見せてあげているのは誰だと思ってるんだ。



「星弥ちんが戻んないと俺も戻れねーんだけどー」

「ヘー、タイヘンダネー」



一瞬殺意が湧いた。
湧いた殺意を親友だからと押し殺す。耐えろ、俺。



「じゃあ俺も戻んない」

「おー、そーしろそーしろ」

「ねぇ星弥ち……「もー!紫っち星弥っちもこんなとこにいたー!!俺までハゲ野から探してこいって駆り出されたんスからねー!」……うっさ」

「ハウス」

「犬じゃないっス!!」

『!?!』

「いや、二人そろって”そうだったの!?”って顔しないで!」

「ゴッメーン」

「さァせんしたァ」

「絶対悪いと思ってもないっス!」

「なぜバレたし」

「なぜばれないと思ったし!!っス!」



なんなの?黄瀬ちんの”〜っス”って絶対つけないといけないもんなの?
つけないと死ぬの?腹が立つから毟り取ってやろうか。




ガララッ



「……あれ、紫原くんに柳瀬さん…………………………黄瀬くんも」

「あれ!?俺の時だけすっごい嫌そう!それより黒子っちが保健室ってどうしたんスか?ケガっスか!?しんどいんスか!?どうしよう!?保健の先生いないっスよ!?」

「シャラップ、少し貧血気味なだけです」

「お前、前から体調悪いわけ?」

「はい、数日前から」

「ふーん」

「黄瀬くんがいるなら保健室は休めませんね、教室に戻ります」

「えー!?黒子っちー!待ってー!」



「あーあ、黄瀬ちん行っちゃったねー」

「行っちゃったなー」



これで静かになったと星弥ちんと頷き合う。
黄瀬ちんはどんだけ嫌われているのだろうか。いや、嫌われている、は少し語弊がある。よく弄りはしているが皆、黄瀬ちんのことは嫌いではない、はずだ。



「あれ?なんかすげぇ足音しないから?」



確かにドタドタと凄い音がする。
なんだろうね、と言おうと口を開いた瞬間、被せるように保健室の扉が開いた。



「大変っス!!!」

「なんだよー、黄瀬」

「黒子っちが!黒子っちが!倒れたんスよ!!」



2014.12.17 完成
2016.08.22 加筆修正


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