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ふと私の目は覚めた。
回りを見渡して、ここが自分の部屋ではないことを知った。
それに多分、ここは違う世界だ。
何となくの頼りない勘ではあるけれど。
さっきまで着ていたはずのジャージではなく、動きやすい恰好をしていることに気付いた。
安心院さんの計らいなのだろうか…
そもそもここはどういいった目的の人たちが集まっているのだろうか。
見渡すと何とも凶暴そうな男たちがたくさんいる。
…本当に何なんだ。
安心院さんは何を目的に私をこんなところまで飛ばしたのだろう。
私がプレゼントを開ける時、それが私の行き詰った時だと彼女は知っていたのだろうか。
ともかくここがどこで、何の集団であるのかを知る必要がある。
服装を変えてくれる親切さがあるのなら、飛ばす行く先ぐらい教えてくれてもいいじゃないか。
屈強な男たちに話し掛けるのは気が引ける。
ぐるりと辺りを見渡して、話し掛けやすそうな少年に目を付けた。
「あの、」
「何?」
「ここってどこなんですか?」
「……は?」
銀髪の、猫のような少年は意味が分からないとでも言いたげな顔をした。
私だって意味わからないさ。
「ここはハンター試験の会場だぜ?」
「ハンター試験…」
「はははっ!!間違えて来る奴がいるなんて初めて聞いた!面白いな、お姉さん」
「あはは…ありがとう…」
ハンター試験という試験の試験会場らしい。
ハンター試験って何だ?
狩猟の資格を取るための試験なのかな…
兎も角安心院さんはこのハンター試験とやらを受けろと言いたいのかもしれない。
「ありがとう。そういえば君の名前を教えてくれないかな?」
「俺はキルア=ゾルディック。お姉さんは?」
「私は茉央、勘解由小路。よろしくね」
キルア君は私より10歳ぐらい年下のように見える。
こんな少年が狩猟の道を選ぶなんてこの世界は不思議だな、と私はぼんやり思った。
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