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一次試験はダンディなおじさんに着いて行くというものだった。
一次試験というからにはこれからも試験は続くのだろう。
狩猟の道も大変だ…
銃の扱いに手慣れていればいいだけだと思っていたよ私は…

それにしても凄い長い。
友達もいないし話し相手もいないからつまらないな…
つまらなさすぎて辞めたくなってくる。
なんせ知ってる人といえばさっき知り合ったキルア君ぐらいしかいないのだ。
それに何だか回りの人たちが殺気立っているから話し掛けることすら躊躇われる。
走ることなんてどうでもいい。
ただただ私は暇を持て余していた。


「茉央!…さん!」

声を掛けられたからふと前を見るとキルア君がいた。
嬉しい!
やっと話し相手が来てくれた。

「キルア君!」
「着いて来れてたんだ。以外だな」
「はは、まあね」

それにさん付けはいらないよ、とキルア君に答えた。
10歳も下の男の子にさん付けされると何だかムズムズする。
私も年を取ったなあと実感するのだ。

「茉央って体力に自信ある?」
「そんなにないよ。キルア君は若いから体力ありそうでいいなぁ」
「そんなこと言ったって茉央だってまだまだ若いだろ?」
「え、ホント?ありがとう。そう言ってもらえるなんて嬉しいよ」

キルア君を見ていると昔の自分を思い出す。
中学に入学して、それなりに楽しく生活していた。
その頃に私は初めて人を好きになった。
その恋は18の時から今までずっと止まったままだ。

「茉央って本当にハンター試験のこと分かってるのか?」
「…う、うーん…そんなにわかってないけど狩猟の資格を取るための試験だよね?」

私の言葉を聞いたキルア君は真顔になった。
あれ、違ってた…?
ハンターって狩猟のイメージしかなかったけど、違う意味でのハンターなのかな…

「茉央…本当に分からずに試験受けてたんだな」

キルア君が呆れたような顔をした。
その顔が何だかどうしても可愛くて私は少し笑った。




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