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二次試験も何とかなった。
いや、何とかしたの方が適切だ。
結構簡単だったし制服の汚れも無くしたし。
ただ一つだけ問題が発生した。
禊ちゃん先輩が消えた。
いや、厳密に言えば私がトイレに行ってる間にゴン君達の所の所に行ってしまっただけなのだが。
何だか途中から入りずらくなってしまった私は一人でちょっと離れた木に寄りかかりながら恨めしそうな目で先輩達を見詰めた。
くそぅ…裏切られた…
「ねえ、話そうよ☆」
「いやです」
「…僕と戦わない?」
「……」
「君、強いの?」
「『茉央ちゃんは強いよ!』『ここに居る人で勝てる奴何て一人も居ないと思うよ!』『…だって茉央ちゃん、マジで凄いよ』」
「先輩……いつの間に来たですか…」
「…」
ほら…ピエロ氏引いてるよ…
「君達の名前を聞いて無かったね☆」
「私は茉央・勘解由小路です」
「『見た目は童顔、中身は少年!』『名変態、禊・球磨川!』」
「先輩…いい加減変な事言って生き恥晒さないで下さい」
「『酷いよ!』『それが年上に対する態度かい?!』」
「え…だって先輩さっき自分のこと少年って……」
「『あ…』『僕は先輩としての威厳より女の子の聖域を選んだんだったよ…』」
「…ピエロ氏ごめんなさい。本当にこの先輩はTPOを見極められないんで…」
「…いいよ◇で、君たちの能力は?」
…随分直接的に聞いてきたなあ…
いくら変態な先輩だってこんな馬鹿な質問には答えないだろう。
「『僕の過負荷は大嘘憑き!』『全てすーべて無かったことにするんだ!』『凄いでしょ!』」
「凄いでしょじゃねーよ!何自分の能力晒してんだよ!馬鹿かあんた!」
「『えー…ご・め・ん☆』」
「うっざ!」
もうやだよぉ…
安心院さんこの人どうにかしてよ…!
「で、茉央ちゃんの能力は?」
「秘密ですよ。私は禊ちゃん先輩みたいに馬鹿じゃないですから」
「あ、そう◇」
「…ヒソカさんはあれですね。何て言うか、変態オーラが出てますね」
「『でも安心して!』『僕は君より変態という点においては抜きん出て上位に居るから!』『そして変態で有名になるのはこの僕だ!』」
「そろそろ空気読むスキル手に入れましょうよ先輩」
「『やだ!』『KYは僕のアイデンティティーなんだぜ!』」
「自慢気に言うな恥じろ」
「…。二人共仲良いんだね☆」
「そうですか?私先輩と話してるととても疲れるんですが」
「じゃあ僕とも仲良くしようよ」
「私の話聞いてた?」
実際話すと色々凄い人だな…
あんま関わりたくない。
これ以上私につっこみさせないで欲しいよ全く疲れるわ。
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