「今日サークル行くやんな?」
「行くよ〜」

由奈は呑気に返事しているが、内心では少し恐れていることは知っていた。
高校の時の事件、それから由奈がここまで立ち直れた経過。
全てに寄り添ってきた自分が一番由奈のことを理解していると自負していた。

「由奈また甘いもん飲んでんねんな」
「うん。甘いものってやっぱり手放せなくてさ〜」
「糖尿病になるで?医者の不養生や」
「いいの!自分なりにセーブしてる…つもりだから」

チョコレートラテを飲みながら由奈が少し怒った顔をした。
その顔すら愛おしいと感じてしまうのは何時からだったんだろう。

「ワシの後輩が来るから仲良うしたってぇな」
「…頑張るね」
「おん。無理はせんでええからな」

由奈は軽く頷いた。
花宮のことだ、きっと由奈に接触してくるに違いない。
花宮と仲良く出来ればきっと由奈は自分から独り立ちできる。
きっと過去のことだって克服出来るようになるだろう。

「今吉の後輩とか絶対性格悪いじゃん…」

察しがいいなぁ、大正解や。
由奈が目の前で自然な表情を浮かべていた。
その顔を見ていると、やっぱりまだ少し手放したくはないと思ってしまうのだ。



 

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