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今吉は私に対して罪悪感があると言った。
それを聞くことが出来て、私は安心した。
今吉の正直な気持ちを聞くことができてよかった。
少し、前よりも今吉との距離が縮まったような気がした。

「今吉〜!おじいちゃんが旅行券当ててきた〜!」
「由奈のおじいさんホンマ強運過ぎるやろ。まあ由奈も強運か…」
「旅行行こ〜!」

今吉が固まった。
旅行に誘ったらてっちゃんには断られた…
お姉ちゃんは悲しいよ…
そこで今吉に声を掛けることに決めたのだ。

「どうしたの?」
「由奈、ワシかて男や。せやから、由奈と旅行ってなると何するかわからん」
「…何するの?」
「何か、や!」
「そうなんだ…」

…まさか…殺されるのかな…
いや、そんなはずは…
でも本当に何なんだろう…

「でも私友達っていったら今吉ぐらいしか…」
「…そんな悲しい顔せんといてや…」

今吉がちょっと困った顔をしていた。
うーん、困らせちゃたか…
やめとこうかな…

「ワシな、由奈のこと好きやねん」

今吉が発した言葉に私はいまいちついていけなかった。

「んええ?ん?なんだって…?」
「ワシは多分高校の時から由奈のことが好きや」
「急だ…」

急すぎだ。
私の心の準備が出来ていなかった。

「え、あ、そ、その」
「返事は旅行中にしてもろてもええか?」
「そ、そうなの?今じゃなくて?」
「おん。由奈も少し考えたいやろ」
「サトリ……」

今のはサトリすぎた…
私が考えてることバッチリ当てられた…。

「せやから旅行の計画でも立てよか」

今吉がそう笑って言っていた。
だけど私はその顔を直視することなんて出来なかったのだ。


 

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