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最後のWCは初戦負けだった。
こういう時は由奈が見に来ていなくてよかったと少し思うのだ。
三年だけで少し泣いた後代交代をして、着替えをした。
もうこいつらとバスケすることがないと思うとやはり少し寂しく感じる。
「ほな行くで〜忘れ物せんようにな」
ロッカーを出て、廊下を歩く。
悔しさと寂しさとが相まって柄にもなく感傷的になってしまう。
ぼんやりと先を見ていると、見慣れた女がいた。
「…由奈、」
思わず止まった。
見に来てたのか。
そりゃそうやな。
木吉くんの大切な試合やもんな。
「今吉、おつかれ」
「来とったんや。カッコ悪いとこ見せてもうたな」
「………カッコ悪くなんてない!!」
由奈は珍しく大きな声でそう言った。
あまりにもビックリして声も出なかった。
「カッコよかったよ!凄い、感動したし!私、大学入ったらやっぱりバスケ始めてみようかなって、思えたし!いや、それは関係ないんだけど………と、とにかくすごい、よかった!!感動した!お疲れ!!お邪魔しました!!すいません!!じゃあね!」
最後の方は泣きながら。
由奈は言い切ってその場を走り去った。
なんやねん、それ。
「今吉、行ってやれよ」
「…せやな。じゃあ後は頼むわ」
諏佐にあとは任せて由奈の後を追った。
流石元バスケ部。
無駄に足早すぎやアホ。
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