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高校に入ってバスケ部に入った。
我ながら上手いほうだとは自覚していた。
何の流れか忘れたが、何故か女バスの一年生エースと挨拶することになった。
そうして先輩達が自分と由奈とを引き合わせたのだった。
やって来た女は髪の色素の薄い、女にしては背の高い奴だった。
「えっと…木吉由奈です…へへ…」
「今吉翔一や。よろしゅう」
「よろしくね!」
間抜けそうな女。
それが第一印象だった。
どこかふわふわしていて今にもどこかに飛んで行ってしまいそうだった。
そうして由奈と何故か握手をしている時、こちらを見ている女バスの先輩がいることに気付いた。
ああ、多分これはワシへの好意やな。
直感でわかった。
「もしかして木吉さんの弟くんもバスケやってるん?」
「てっちゃんのこと知ってるの?!」
「おう。ええ選手やんなぁ」
「そ、そうかな?!そう言ってもらえると嬉しいなぁ」
自分のことのように嬉しがる由奈を見ていて悪い気はしなかった。
照れたように下を向いてニコニコと笑う由奈を見ていた。
「木吉さん、だと弟君と被るから由奈って呼んでもええか?」
「いいよ〜じゃあ私は今吉って呼ぼ〜」
何でや。
そこは翔一やろ。
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