■ ■ ■

「はいはーい、聞いてください」

打ち上げと称してSolidSのメンバーとまた居酒屋にいる。お酒も回ってきた頃ジョッキを片手に江口さんが立ち上がる。

「みなさんにご報告があります」

急に真面目な顔をした江口さんに「この人すっごい酔ってる」と隣の梅ちゃんが笑う。

「なんですか〜〜〜〜」

「俺、久保瑞希と、付き合うことになりました!」

俺ら三人は顔を見合わせる。一瞬空気が凍った。

「久保、今いないけど、まじっすか?」
「まじです、昨日告白しました」
「オッケーされたの?」
「はい」

ナイスタイミングで個室の扉が開く。

「え、どうしたのみんな」

目を点にする瑞希。

「おかえり、瑞希。そこに座って」
「なに?リッカちゃん入ってる?え?」
「由々しき事態だよ」

向かいに瑞希ちゃんと江口さんが並んで座る。結婚会見みたいな図だ。いや、この雰囲気はある意味取調室か?
唯一事態を把握してない瑞希ちゃんが目で江口さんに助けを求める。

「だから、俺江口拓也と、久保瑞希は付き合うことになりました」

みるみるうちに顔を真っ赤にした瑞希ちゃんが顔を覆って俯く。

「えー昨日帰ってきたときそんなこといってなかったじゃん」
「久保マジ?」
「江口拓也の妄想ではなく?」
「妄想ってなんだよ失礼な」
「まじです、、、、」

「そっか〜、よかったね、瑞希ちゃん」

花江くんが微笑む。

「うん」

この二人がよかったと笑えるんだから、こっちも笑みがこぼれる。梅ちゃんと二人、やれやれと肩をすくめて笑った。

よかった。本当に。

「待って待って、付き合って初日に彼女の前であんなひっどい下ネタ言ってたの?!どういう神経?!」
「言ってたし言わせてたね」
「言ってたのも言わせてたのもお前らだからな!!」