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「今日はなんていい日なんだろうね、友よ。」
「え、何、機嫌良いね。どうしたの?」
「別に〜?」
「あっそう。」
お昼休み。友達と机をくっつける。
ニコニコと笑っている私に若干引いている友達のお弁当は、今日もおいしそうだ。
「あんた最近、及川くんとお弁当食べないね。」
友達のその一言に、一瞬手が止まる。
「え、そうだっけ。」
「週3は一緒に食べてたじゃん。大丈夫?」
週三日も及川くんとお弁当を食べていたのか...。
今ではすっかり友達と食べるようになったお弁当タイム。
少し思い返してみるが、確かに、及川くんと食べていたような気もする。
たまに男子バレー部の人も一緒に食べたっけ。岩泉は大体セット。
「まあ、大丈夫じゃん?及川くんには岩泉もいるし。」
「いや...そうじゃなくてさ。あんたがって話。」
「なんで私。」
気まずそうな顔をして、友達が私を見る。
なんだなんだ、ちょっと上目遣いじゃん。可愛いところあるやないかい!
「及川くんはモテるから、岩泉くんは一緒にしろ、一緒に食べる相手には困ってないよ。」
「それ軽く私ディスられてます?」
「そうじゃないよ話聞けよ。」
大丈夫だよ、私には春香がいるじゃんか...君がいれば私は十分だよ...!(重い)
「浮気、とか...。ない?」
また一瞬、手が止まる。
「いや、別に及川くんを疑ってるわけじゃないんだけど。」
「いいんだよ。」
上島春香。私の親友。
わからない問題を一緒に考えてくれたり、今みたいにお弁当を一緒に食べたり。
中学から一緒で、私の事は大体知っているし、私も彼女の事は大体知っているつもりである。
「え?」
「私、今日及川くんと別れるもん。」
春香よ。
「...え?!」
君ってやつは、本当に勘が鋭いね!