◎お迎え
会社を出るとイケメンが座ってた。
「お疲れ。今日は肉じゃがだ。」
「なんで赤井さんがここにいるの?」
職場は教えてないはずなんだけど…。それに電車どうやって乗ったの。
「君が夕飯用の財布を置いていただろう。そこから少し拝借した。」
「社名とかも教えてないんですが。」
「君がキッチンに立っている間に保険証を見させてもらった。」
プライバシーの侵害である。まぁ、いいんだけどね。いいんだけど、なんでこんな目立つ所で待っちゃったのかな。デパートの時もそうだったけどイケメンは注目を集めるんだってば。
「一応君の会社の場所を知っておいて損はないと思ってな。夕飯を作った後暇だったんだ。」
ほんとの理由は後者だろう。降谷さんとコナンくん怒っただろうな…。
「それに最近少し気になることもあったしな。」
「気になること?」
「あぁ。まぁ気にするな。」
気にするなって言われると気になるよね。でも赤井さんはこれ以上話す気がないようで帰るぞと言って歩き出した。なんだろ。元の世界に戻る方法かな。
帰って食べた肉じゃがはすごく美味しかった。
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「とりあえず君達が何を言っているか分からないから報告だけ聞いてくれ。」
名前が風呂に行った間に今日の出来事を報告する。
「最近名前についていた男の匂いだがやはり会社の男だろう。1人物陰に隠れてこちらを見ているやつがいた。匂いは分からないがあいつで間違いないだろう。」
『やはりか。』
「ただ俺と話していても何かアクションを起こしてくる気配はなかった。」
『名前さん嫌がらせされてるのかな?』
『いや、疲れてはいるみたいだがそういった様子はないだろう。見せないようにしているだけかもしれないが。』
2人で何か話し合っているようだがさっぱり分からない。名前はだいたい分かっているようだがあれは勘なんだろうか。
「まだ確定は出来ないし、これは俺達のお節介でしかないだろう。だが世話になってる分くらいは働こうじゃないか。」
一声鳴いた為了承は得たのだろう。話が終わったところで名前か出てきた。
「なんかワンワンニャーニャー声が聞こえたけど何してたんですか?」
「何でもないさ。名前、帰りに酒を買っただろう?あれを飲もう。」
「あぁスコッチ?ウイスキーでしたっけ。ウイスキー初めて飲みます。」
「あれは美味いぞ。」
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