◎小さな名探偵とポアロのバイトA

「いやー絶好の海日和だね!」

なぜ安室さんが当たり前のようにいるんだろう…。
おっちゃん、引率面倒で押し付けたか?安室さん自ら変わると申し出た可能性も高い。よく休み取れたな…。
おかげで名前さんめっちゃ不機嫌じゃないか。灰原も名前さんの影に隠れてるし。

「安室さん。」
「お弁当作ってきたから後で食べようね!」
「安室さん。」
「あ、海の家とか行きたかったかな?かき氷くらいなら食べれるかな?」
「安室さん。」
「もちろん引率だってことは忘れてないよ。しっかり君達のことを守るよ!」
「……もういいや。」

なんかテンション上がってるみたいだし放っておこう。多分すぐに逆ナンの餌食で消えるだろうし。周りの女の人の視線が痛い。

「コナンくん。なんでこの人いるの?」
「僕も聞きたいよ。」
「名前さんの事も全力で守りますからね!1人ででたらナンパの餌食ですよ。」
「結構でーす。哀ちゃん、歩美ちゃん、行こ。」

名前さんは着ていたパーカーを脱ぎ2人の手を引いて海へ走って行ってしまった。

「………安室さん、変態くさいよ。」
「いや、着痩せするタイプだったんだな、と。」

なにまじまじ見てんだよ。あんまり酷かったらこの人ロリコンですって通報しよ。

「……コナンくん。日焼け止め塗ってあげるよ。」
「なんかやだ。危ない気配がする。」
「遠慮しないで。」
「うわっ!ちょっやめっ!あはははははははははははは!!」

(絶対通報してやる)



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