◎受付嬢と毛利探偵
「いやーこんな美人が来てくださるとは探偵冥利につきますなぁ!」
「はぁ……、どうも…?」
「ちょっとお父さん!」
このおじさんがかの有名な毛利探偵?コナンくんの方をちらりと見ると苦笑いを浮かべていた。
思ってたのと違う。
「それで、ご依頼の内容の方は?」
「あぁ、えと、実は最近会社で変な人に付きまとわれていて、それの撃退法とかを教えていただきたくて。」
「お任せください!この毛利小五郎があなたに近づく不埒な輩を退治して差し上げましょう!!」
テンション高いなぁ…。私ついていけるかな。
「名前お姉さんはどこで働いてるの?」
「警察庁で受付やってるんだ。」
「「「警察庁?!」」」
あれそんなに驚くことなのかな?警察庁はすごいところだけど私はただの事務だからそこらのOLさんと変わんないんだけどなぁ。
「毛利先生お昼の差し入れに来ましたーってあれ、すいませんお客様でしたか。」
「こいつです!!」
そこには我が天敵!何故ここにいる!!睨んでいると男はキョトンと私を見返す。あれ?反応が違う?
「安室!お前わざわざ警察庁まで行って名前さんを追いかけ回しているのか!」
「えぇ!!そんなことしてませんよ!第一この女性と僕は今日が初対面ですよ。」
「安室さん……。」
んんんんん?なんか話し方とかも違う…。でも顔はまるっきりあいつだし…?それにしても似すぎてる
…。ドッペルゲンガー?
「コナンくん。あの人誰?」
「し、下の喫茶店ポアロでバイトしてる安室さんだよ!探偵もしてるんだけど今はおじさんに弟子入りしてるんだ!そんな人が警察庁にいるわけないよ!」
ニコーッと笑うコナンくんはどこか白々しい。ほんとに?と睨むとこれでもかというくらい首を立てに振った。…………まぁいっか。あの人がこんなところにいるわけないか。
「初めまして、毛利先生の弟子の安室透です。変質者に付きまとわれてるんでしたっけ?僕が追い払いましょうか?腕にはちょっと自信があるですよ。」
「結構です。」
(別人でも顔が一緒なら関わりたくない)
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