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――……さて、作戦実行しますか……!


あたしはスタスタ…と足早に学校帰りっぽい風子に近づく。
風子はあたしよりも2倍くらい遅く歩いている。
そのおかげで結構離れていた距離もあっという間に縮められてすぐに追いつくことができた。

ジリッ……


後ろから様子を見つつ、こっそりと近づく。

あたしの気配にも全く気づいていないみたいだった。
平和で鈍感なヤツ。


いつまでも気づかないでいる風子にイラっとしたあたしは声を張り上げた。


「オイ!!…小神!!……小神風子!!」


「うわっ!!」

あたしの声に肩が上がるほど驚いている。
風子の動きがピタリと止まり、恐る恐るあたしの方を向いてくる。


「え…!?……あっ…、……あぁ!!」


“あぁ!!”で思い出したんだろうけど、名前が出てこないってパターンかよ……。


「有果だよ!覚えとけ!!」

「す…すみません。有果さん、お久しぶりですね」


人の名前忘れてたくせにニコッじゃねーよ!!


あたしより気弱そうな性格の小神風子。
こいつなら何でも遠慮なく言えそうだわ。もう単刀直入に聞いてみよう。


「あんた今さ、東高に行ってんだよね?」

「そうですけど…」


「東高って男多くない?」


「多い…ですね」


「ってかあんた男ったらしだし、いろーんな男の連絡先知ってんじゃない!?
誰かひとりあたしに紹介しなさいよ!」


「え?男ったらしだなんて…、私そこまで知ってませんよ」


「ズベコベ言わない!あたしは出会いを探してるの!
とりあえずメル友でいいから相手が欲しいの!」


風子は唖然としてあたしの方を見ている。


……ちょっとはっきり言い過ぎたかしら…。



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