「紫音ちゃん、今日から一緒に仕事をする浅井くんだよ!面倒を見てあげてね」


店長が紹介してきたのは今日から入った新人アルバイトの浅井くん。
短髪で茶色の髪色、もう何よりスタイリッシュな好青年。
大学3年生らしい。

「よ・・・よろしくお願いします」

「うん!こちらこそよろしく」

顔が赤くなっているようだけど、ちょっと照れ気味なのかな?
まぁ、初めてこの仕事に入るんだしそんなもんだよね。

私もこの仕事場の先輩として、彼の緊張をほぐしてあげて早く仕事に馴染んでもらえるように面倒を
見てあげないと。
最初はテンパってオーダーミスとかしちゃう新人さんが多いんだよね。

けれどそんな心配はいらなかった。
彼はいつも笑顔で仕事をこなし、オーダーミスも全くしないと言っていいほど。
そんな笑顔で優しい浅井くんを気にし始めたのは、クレームから助けられたことがきっかけだった。


―・・・バリーンッ!!

「も、申し訳ありません!!すぐに取り替えます」

あーあ・・・。
よりによってお客さんが多い時に、運んでいた料理を皿ごとすべり落としちゃった。
私ったらドジすぎ・・・。

床に散乱しているチンジャオロースを拾い集めていると物凄い怒った顔で私を見てくる50代くらいのおばちゃんがいた。




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