彼女と手すらまともに繋げない奥手な王子様に「手繋ぎたいな」と言ってみた

【白石蔵ノ介】
「……えっと、触れてもええんか…?」

何故か触れてもいいかと確認される。
「え?う、うん」と頷けば「ほ、ほんまか?……あー、えっと、じゃあ…」とおずおずと優しく手を握ってくる。「〇〇の手……ちっちゃいなぁ…」と愛おしそうにふにふに触ってくるから何だか歯痒い気持ちになってしまう。彼女のことを大切にしすぎて触れるのですら躊躇してしまっていた、拗らせ白石。

【忍足謙也】
「っ!!え、うっ……ちょ、ちょっと待ってな!?」

自分のズボンでこれでもかというほどに手を拭いた後に顔を赤くしながら遠慮がちに手を差し伸べてくる。その手を握り手を繋げば「て、手汗凄かったらスマン…」と恥ずかしがりながらも言ってくる。
「大丈夫だよ」と笑って言えば「そ、そか……あー、俺今めっちゃ幸せや…」と空いた片方の手で口元覆って真っ赤な顔で言ってくるのでもう愛おしい意外の何者でも無い。そして手を繋いだ後、歩くスピードが少し遅くなる浪速のスピードスターが見れるのは彼女の特権となる。

【財前光】
「………………ん」

彼女の言葉にちょっとフリーズするけど、精一杯のデレを発揮しズボンのポッケに入れてた手を出して彼女の方に差し出してくれる。「ありがとう」と言ってその手を握れば控えめに握り返してくれるから思わずきゅんとしてしまう。彼女が嬉しくて思わず笑みを零せば「………はぁ、なんやこの可愛い生き物…」と彼女には聞こえない様に声になるかならない声で言う彼が見れる。

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