長年の片思いが実った王子様

【木手永四郎】
「……やっと、ですか。俺がこの日をどれだけ待ち望んだか……言っときますが、貴方が最終的に俺を選ぶことは最初から決まっていたんですよ。でなければ、俺が長い間意味もなく貴方の側にいる訳がないでしょう。正直待ちくたびれましたが……まぁ、この先の人生、貴方がずっと俺の隣で笑ってくれれば俺も貴方を待った甲斐があります。だから俺から離れられると微塵たりとも考えないで下さいね。……その代わり、俺を選んだ事は絶対後悔させませんから」

ぽつぽつと1つずつ言葉を紡ぎながら、真剣な目で彼女にそう告げる。優しく頬を撫でてくれる彼の体温が酷く暖かく鼻の奥がツンと痛むが「泣くのはよしなさい。…貴方は、笑顔が一等似合う」と言う彼の言葉を聞いて抑えてた涙がボロボロと落ちてしまう。それでも泣きながら頑張ってはにかめば、彼は満足そう優しく頭を撫でてくれる。

【平古場凛】
「……はぁ〜…………やっと、か……やっと、わんのこと………ふらー、わんだってやーのこと好きやっし…やーよりもっとでーじ昔から、ずっとさぁー…。やーは本当、昔からしにずるい。……かんなじ、幸せにしてやんから覚悟するやっし」

彼に好きだと伝えれば、彼は一瞬目を見開いた後に溜息を吐きながら顔を片手で覆い俯く。その彼の反応に慌てる彼女をぐいっと強く引っ張り、腕の中に収めて俺も好きだと小さな声で言ってくれる。そして彼女の肩に顔をうずめて優しく抱きしめて、耳を赤くさせながらも幸せを噛みしめて絶対に幸せすると不器用ながら言葉にしてくれる。そんな彼の優しさに、思わず泣きそうになってしまう。

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