悠仁seid
「ってなわけで改めて。君、死刑ね」明るい声でさり気無く、秘匿死刑が決定してしまった事を告げる五条先生?に、俺は顔を顰めた。
「死刑は死刑でも、執行猶予がついた」
「執行猶予……今すぐじゃねぇってことか」
「そ。一から説明するね」
話している最中、五条先生は何かを取り出そうとポケットの中を漁り始めた。
ポケットの中から取り出されたのは、何処か見覚えのある指。
そう、あの時、伏黒達を助ける為、自らが口にした''モノ''と同じものである……両面宿儺の指だ。
「これは、君が食べた呪物と同じ物モノだ。全部で20本。ウチではその内の6本を保有している」
「20本……?ああ手足で」
「いや、宿儺は腕が4本あるんだ」
五条先生は、手に持っていた宿儺の指を壁へと強く叩き付けた。
「!!」
あれだけの強さで壁へ叩き付けたのに、宿儺の指は傷一つ付いて居ない。
流石の俺も、此れには唖然の色を浮かべる。
「見ての通り。これは壊せない。それだけ強力な呪いなんだ。日に日に呪いは強まってるし。現在の術師じゃ封印が追いつていない。そこで君だ。君が死ねば、中の宿儺も死ぬ。内の老人共は臆病でね。今すぐ君を殺せと騒げ立ててる。でも、そんなの勿体ないでしょ」
「勿体ない?」
「宿儺に耐えられる器なんて今後生まれてくる保証はない。だからこう提言した。"どうせ殺すなら、全ての宿儺を取り込ませてから殺せばいい"。上は了承したよ。君には今2つの選択肢がある。今すぐ死ぬか、全ての宿儺を見つけ出し取り込んでから死ぬか」
どっちを選んでも死ぬ事には変わりないのか。
何方双方の選択を選べと告げる五条先生?に、俺は未だ正しい選択の答えを出せないでいた。