平和に行きましょう。
はっくまん2
ローズマリーの1日は大叔父の寝室にあるベッドで、大叔父に抱きすくめられた状態で目を覚ます所から始まる。絡められた腕や脚からゆっくりと抜け出し、ベッドの上に座り込んでじぃっと部屋を眺める。
開け放たれたカーテンから覗く大窓の景色は既に明るく、相も変わらず整理整頓から遠く離れた薄暗いこの部屋も、唯一この時間だけは光に満たされる。植物標本のガラス瓶や雑に並べられた金箔が押された本、室内の全てが太陽に照らされてキラキラと輝くその様が、ローズマリーはこの屋敷の中で1番好きだった。
「ロミー……お前は毎日毎日、よく飽きないな」
「そうね、きっとおじい様が私を抱き枕にするのと同じ理由よ」
毛布からルビーのような赤髪と浅黒い肌を持つ精悍な顔立ちの、「おじいさま」と呼ばれるには相当に若い男がのっそりと現れた。ローズマリーは最早見慣れた様子で、当たり前のように伸ばされた腕に飛び込む。
「それに、もう明日からはしばらく見れないんだもの……。おじいさまに抱き締めてもらえなくなっちゃう」
「可愛いことを言うじゃあないか、ん?安心しろ、お前の気質じゃハッフルパフだろうし、どうしても寂しくて堪らなくなったらすぐに言いなさい」
グラジオラス→大叔父(双子の親と兄弟)。見た目が若いからやりたい放題してる。以下の子供たちの金銭的面倒は全て見ている。だから厄介。
バージル→息子(双子の親といとこ)。1番の事勿れ主義というか研究第1過ぎて部屋に篭ってるか世界中飛んでる。
バージルJr→孫(下の子のはとこ)。グラジオラスをじい様と呼んでる。とても尊敬しているが、ローズマリーを溺愛し過ぎて気持ち悪いとは思ってる。たまにクソジジイ呼ばわり
ディル&フェンネル→バージルJrのはとこ。ふざけた時は大叔父殿、普段はJrに倣っておじい様
ローズマリー→はとこ。グラジオラスにアレな方向に溺愛されている。おじい様と呼んでるが、グラジオラスからは2人の時には名前で呼ぶよう言われている。
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