平和に行きましょう。
きめつがくえん
「学園七不思議の1つに比良坂先生の性別ってあるんだけどさ。扱いが既に怪奇じゃん。そもそもあの人何歳なんだよ」
「こら!女性に年齢聞くなんて失礼だろ!そんな風にデリカシーが無いからなほちゃん達に叱られるんだ!」
「男かもしんないし今それほじくり返す必要あったぁ!?」
「比良坂さんの話か、お前ら」
「あ、宇髄先生。先生は知らないんですか、比良坂先生の性別と年齢」
「俺も知らん。いや、年齢は知ってるぜ?確か悲鳴嶼さんと同い年だ。幼馴染で家が隣同士だったって直接聞いた」
「なんだそれ……。オカマなのかな、あの人」
「それ本人の前で絶対言うなよ。命の保証はないからな」
「男だよ」
「男だな」
「めっちゃあっさり言われた!七不思議じゃなかったんですか!?」
「どっかの馬鹿が勝手に言い始めたことで、アタシは何も関与してないねぇ」
「私も、聞かれて特にはぐらかしたりもしていない」
「化粧も、アタシには似合うからやってるだけで深い訳はないよ。ほら、満足か?」
酷い頭痛に頭を振りながら、ゆっくりと立ち上がる。目眩か、立ちくらみか。どちらにせよ視界がノイズがかって平衡感覚が失われる状態は良い気分ではない。
「吐きそう……」
胃の中というより、内臓全てがしっちゃかめっちゃかになったような吐き気に口元を覆う。気持ち悪さのまま全て嘔吐出来れば楽なのに、生憎出るものも出ないまま不快感だけが体内に滞留していた。酒を飲んだことはあまりないか、これが二日酔いだろうか?しかし、記憶にない。それも含めてこの症状なら、二度と酒は飲まないと己に課さなければなるまい。
「山桜桃、どこか分かるか」
「分からん……どこだここぉ……」
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