平和に行きましょう。
いち
異常な喉の渇きで目が覚めた。痛い位の空腹に胃が捩れ、また恐ろしい程の倦怠感で身動ぎするのも億劫だ。
ゆっくりと瞼を開けると、白い膜でぼんやりとしている視界がゆっくりと霧を晴らすように明瞭になっていく。ぶれる焦点が徐々に合わさり戸惑うように二、三度ゆっくりと、ちいさく瞬くと、ここが立派な病室だと気付く。
「沙良…?」
「……んー…」
縋るようにベッドの縁に額を付け項垂れていた人影に、億劫ながらどちらとも判断付かず片手を上げて返事をした。
「…どうしたの…?凄い疲れてそう…」
「はは…そうだな、眠たいな。なぁ、何か欲しいものってある?」
「みず…」
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