平和に行きましょう。


「■■■奉■■、■■■■■■■■■■■。■■■、■■■■、ツァトゥグア■■■。■■■■■■■■」
 それは詩だった。不可思議な詞が平坦な抑揚を持って紡がれ、けれどそれは耳に心地よく入るというのに頭にはちっとも理解が及ばない。
 否、理性がそれを受け入れてはならないと黒く塗り潰しているのだ。
「聞くな!絶対に、この言葉を、聞くな!」
「聞きたくてもっ、聞ける状況かよ…!」
 運悪く詩を理解してしまったらしい十影の叫びに小さく悪態をつく。生憎ながら儀式が始まった瞬間から陽動に徹している赤彦は、目の前の化け物2体相手の上に苗の読み上げまで聞ける程万能ではないのだ。
「ーー■■を■■■■■■■■■■■■。■■■、■■■■■■■、■■■■■■、■■■■■■■■■■■え。■■■■■■■■■■。■■原■■■■■ーー■■■■■■■■■。■■■■■、■■■■■■■■■■故、■■■■■■■■■■が■■■■■。■■■■、■■■■■、■■■■■■■。■■■■■■■■■■■■■■ーー給え」
 ああ、けれど。それは。
 血反吐を吐くような苦しげな声はただただ必死だ。脂汗を滲ませ、普段の冷淡さなど見る影もなく頭を地に伏し、まるで神へ嘆願するように、許しを乞うかのように唇は悍ましい詞を謳い上げる。
「が、■■■■■■■■■■。■■■■■■■、ほ、飽■■■■■■■、■を■■■■■■■し、」














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