平和に行きましょう。

DCぱろ


「ゴリラが闊歩してたり八百屋のおじさんが魔術師だったり、謎の教団がいたりするし……。だったらめちゃくちゃ聡い子供いても普通に見えてきちゃう……」
「突然正論言い出すのやめてください」



「引越し?あー……他県とかにド田舎に飛ばないなら良いんじゃないですかね」
 いつになく真剣な顔をしているから何事かと思えば、予想よりまともで拍子抜けした。
 淡い色に染まった髪を揺らしながら、山桜桃は取り寄せたらしい物件のチラシと睨めっこをしている。黙ってさえいればとても顔立ちの整った美人であるのだが、常々勿体ないと思いこそすれ口に出すことはしない。夜行一人がこの女の美しい所もそうでないところも知っていればそれだけで良い。
「出来れば平屋建てが良くて。いっそ建てちゃうかなーって思うけど、それだとすぐじゃないしー」
「えらく豪気な話ですね、先生。何かあったんですか」
 住人トラブルなら夜行が元凶になりかねない。己の容貌が決して人付き合いに向くものでないことぐらいは流石に自覚していた。
「この町がいやなんです。ゴリラいるし八百屋さん魔術師だし、おはぎのおじーちゃんアレだし」
「は?」
「とーにーかーく!新しいとこ引っ越します!!決定事項!!しょっちゅう泊まるんですから蘭さんも手伝って下さい!!」
 




































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