平和に行きましょう。

えお


 目の前にいるのは、絵本に出てくるようなエルフの特徴を持つ長身痩躯の美しい男だ。長い手足に色素の薄い肌、穏やかな顔立ちで立香を見下ろして「おや」と声を上げた。
「…もしや、君が私を喚んだのか?」
「えっ、えーーーっと」
 魔力の繋がりを確認すれば、確かにパスはある。だが、ひたすらに妙な感覚だ。繋がっているのに、魔力を受け取ってもらっていない、受け取り拒否すら感じる。だが相手は立香をマスターとして認識している素振りを見せた。
「ま、マスターなので、協力してもらえませんか?」
「マスター?…ともかく、レディが困っているのなら助けるのは道理だ。ひとまず困っている内容を聞こうじゃないか」
「とりあえず、ここはどこですか…」
「そこからか。ここは黒衣の森、精霊が住まう古い場所だ。仲間はいるかね?」
「はぐれました!」
「元気があってよろしい。では、グリダニアまで行くとしよう。そこで双蛇党に君のこと、仲間のことを尋ねればよかろう」 
 男はそこまで決めると、そばに居た鳥なのか馬なのかよく分からない生き物へ立香が乗るように促す。
 黒衣の森、双蛇党、グリダニア。また妙な場所に飛ばされたなぁと思いながら、特別不安がないのは目の前にいる男と一応魔力パスが繋がっていると分かっているからだろう。男はちんぷんかんぷんのようだが。



サーヴァントなクリスくん
なんか呼ばれたなーおかしいなーの違和感の正体はエメトセルク。あくまで分体だが、自分が呼び出せなかった者をよその世界の小娘に呼び出されたのが癪だったので魔力で塗り替えようと試行錯誤している
クリスくん的にはマスターというより、「そばにいなければならない者」が2人混在しておりとても混乱している

エメトセルク
自分でさえ手に入れてないのにぽっと出の異世界の小娘に欲しい物取られて笑顔のままブチ切れた最古の魔道士


































prev next
Back to main nobel