平和に行きましょう。
建国設定
三つ巴のような戦争もの
サラ・・・あまりトップに立つような性格ではなく、有能な側近と部下により大体成り立っている状態。要は傀儡だが、ごく稀に有能。傀儡なのは自覚しているが、その半端な直感力に振り回される挙句に疑心暗鬼が非常に強く、最早被害妄想の域に達している
やる事なす事が全て暴力的、かつ相手を煽ることだけに全力を注いでいる。相手のされたくないことを躊躇いなくやるクズが、仕返しされたら逆ギレして無茶を押し通そうともする
とにかく自己愛がひたすらに強い。前述の被害妄想から、敵国は和平の余地無く思想を潰してしまわなければならない、そんな強迫観念じみたものも抱いている
側近と部下を溺愛。意に沿わないことでなければ、大体の立案や計画書には最終的にハンコを押す。ほぼ側近の良心ありきで成り立つ国
恐らく本物の馬鹿な傀儡であった方が最も幸せであれた。中途半端な良心と凝り固まった疑心暗鬼、その思い込みの激しさで自殺未遂を図ることも少なくはない
側近・・・サラさんを傀儡にして実質的な権力を操る国家No.2の人間。馬鹿は馬鹿だが、人格的問題が大いにあり過ぎるサラさんを若干持て余し気味。思った程すんなりと事が進むことは少なく、ちょっと後ろめたい賄賂とかしようものならニコニコ問い詰められる。トップをすげ替えようものなら自分の地位まで他人に掠め盗られかねない為、おちおち暗殺も出来ない。サラさんとは別のベクトルでクズで、またごく全うに有能なせいで周囲の恨みを盛大に買っている。ぶっちゃけ生きていられるのは国内最大の爆弾に溺愛されており、その手綱を持つことを唯一許されたから
傀儡とその生贄の関係。真面目に内政しつつ外交しつつ、サラさんの相手をする他に生きる道が無くなってしまった
サラさんが本物の傀儡になりきれなかった最大要因
部下・・・側近の部下。政務官として高い地位にいるが、側近の数多い部下の内の一人なためか、自覚も評判もいまいち低い。そんな高官なのに計算高くなく、朗らかで妙に人懐こい性格なせいか、たまに官邸を彷徨くサラさんに気に入られて連れ回されている。国のトップに気に入られるような社交性や性格から、側近に「外交能力有り」と判断され、国外を出ることも多くなった。ここ最近ではサラさんのお付きの者という認識が多くなり、一番サラさんへの評価と恩義意識が高い。
忠犬くん。サラさんと側近の関係性に気付かず、ある意味で一番幸せかつ難儀な立場。
サラの暴力的思想や側近の冷静沈着さに憧れており、恐らくこの2人が死亡した場合、こいつが二人を足して二で割らない最悪の殺戮兵器になる。敵国絶対殺すマン。こいつもこいつで性格が歪んでいる
中将・・・自らを老兵と呼ぶ隠居寸前の陸軍将校。かつて猛虎として名を馳せ辣腕を奮ったが、現在は陸軍士官学校の学長や人事部として作戦立案や事務をしている
かつて敵国に捨て駒同然に捕えられていたサラさんを救い、「契約」により玉座に座らせた張本人。政敵に当たる側近からは老害扱いされているが、中将もまた側近を「洟垂れ小僧」と軽んじているくらいに仲が悪い
本来ならサラさんは中将の手中に収まり傀儡政権を握る筈だったが、搦手により先にコンタクトを取った側近に「初恋」なんていうアホな理由でポジションを掠め取られた。以来、側近暗殺計画を密かに常に練っている
好好爺然とした風貌の男だが、女王の「児戯」に似た残虐行為を肯定し、工作する実行犯。サラさんの為に死ぬ気は全く無いが、ありとあらゆるものを道連れにして滅ぼしたがる根性の悪さは気に入っている
サラ・キリシアは国そのものであり、尚且つ高純度の魔術高炉を体内に持つ生きた魔術。役目は国の礎、サラはその存在の特殊性故に生きて祖国から出ることは叶わない。もし出たらその瞬間から体が崩れ落ち始める
彼女を手に入れる=国を操るの同義。国民の魔力供給源の中継機を担う王族最後の1人であり、国内に残った王族が死に絶えた中で唯一国外に価値のない人質として放り出されていた故に生き残った皮肉の娘。国の最深部にある巨大なコアと契約し、国の領土と化し魔力と豊穣を担う人間から逸脱した存在になることで国内限定の不死性を帯びている
母体の妊娠、出産で子にも魔術高炉が受け継がれ、十二分に成長した暁に世代交代となるが、出生率は低い為、世代交代に100年かかるのはザラ。国民は魔力と飢え知らず、そして精神的にも満たされていることによる技術発展により栄えているが、サラの周囲は常にご機嫌取りの為に日々神経質になっている
ちなみにシステムについて国民は認識が甘く、女王について「魔力と豊穣を約束するトップ」感覚。親しみやすい神様のような距離感だが、正直それが1番正解の関わり方
オメガバースなら、
女王(オメガ)の孕ませコース
アルファの側近さんと中将が競って種付けしたり、たまに舐めてかかって手を出そうとした上層のお偉いさんが二人の手回しでぬっころころされる
当の本人は、ヒートを当てたベータな部下くんに襲い受けしてアンアンするのが大好き
「捕虜は」
「はっ、施術は先程全て終了致しました。術後経過は良好であり、食事を摂るなど異変もありません」
「良き、素晴らしいね」
抑揚のない、淡々とした声が是と発した。極一部の地位が与えられた人間にのみ入ることを許されたその部屋には、唯一の女とその背面に傅く男、そして配列を許された国内随一の責任者がその面々を重苦しく揃えていた。閣議の為に拵えられた長机を前に、その全ての視線を集める女は「是」とまた頷いた。手元のマイクを寄せ、幾分か柔らかな様子で話し始める。
「捕虜を解放せよ、との言葉。確かにこちらは受け取りました。明日の明朝、国際時間午前6時頃に彼らが目覚め次第、国境線に彼らを乗せたトラックを向けましょう。我が国内でもこれに反対する組織がおりまして、その護衛としての兵を差し向けますが、決して敵対行動でないことをご了承ください。もし末端の認識が誤れば、全て水泡に帰すでしょうから」
「…えぇ、ご安心下さい。捕虜にこそしましたが、手荒な真似は一切しておりません。えぇ、解放致しますと」も」
肉体的に、
高官のくせに、下っ端根性が抜けきらず、うだつの上がらない残念な男。私と「彼女」による、その部下に対する評価は概ねそれで統一されていた。決して地頭も悪くないのに、自己評価が低く物腰もやたら引けている。それでも身の程知らずな輩や、画策し暗躍しようとする小賢しい連中よりは、圧倒的に愛着の持てる人物だったのは間違いなかった。
「犬を飼ってる気分だ」
そういう彼女は、日課である散歩にここ最近毎日連れて歩いているらしい。ただ付き従うだけでなく、適当に割り振った雑談に対応するし、ちょっとした話をよく覚えて、次に教えてくる辺りのマメさと気さくさがクセになるらしい。ここ最近では議会に押され気味で、身辺にも神経を尖らせていた。数人の屍を積んで安泰してから精神ケアをさせねば、と思っていた所で思わぬ活躍である。
「あいつだけ傍に置いときたいなぁ」
「ただちに人事部から、異動届を発行させましょうか」
「それはまだいい」
大臣のお飾り人形。もっぱらそう揶揄される国のトップは、結構小柄な女性である。少女とも見える容姿で、傀儡になるべくして生まれたような、頭の弱い精神的子供。操りやすいと言えば操りやすいが、面倒なことに彼女が素直に意見を取り入れるのは大臣たった一人であり、他の有力貴族及び軍人の意見は実質大臣の気分次第で握り潰される。
「んー、でもそうしないと、意見まとまらないからねぇ」
「女王陛下、御機嫌麗しゅうございます。本日はまさに散歩するにはうってつけの快晴ですが、このような場にいらっしゃられるとは」
「ご機嫌よう、中将殿。ええ、まぁ…最近兵舎の裏手に素晴らしい林に囲まれた泉があると聞いたので、どんな大言壮語かと見に来た次第だ」
「はっはははは!それは、またお目が高い!しかしこの辺りは不慣れでしょう、私で良ければお連れ致しましょう」
「……貴殿は暇なのか?」
「女王陛下をご案内する名誉に勝る職務は存在しません故。恐れながら申し上げますと、侍女らの心労も労わってやって下さいませ。あれらは陛下に使えてこその存在。無下に扱われては困ります」
「分かった、気を付けよう」
「ありがとう存じます。それでは、こちらへどうぞ」
「うん」
「…………」
「…本当の外は久々で気持ちいいな。生温い風に腐った葉の匂い、獣の匂いもする。温室の花は嗅ぎ飽きたが、宮廷から出てもいないたかが兵舎の裏手であっても気分は良い」
「温室をまた増築されますか?」
「温室のいい所は庭師が虫を逐一払ってくれる」
9mm拳銃の弾倉にはたった二発。いや、丁度と言うべきだろうか。
それは彼がすべき最期の役目と言えた。瓦礫と廃街の中から、軍旗を纏い立ち上がった娘へ手を差し伸べた時から、残された未来は血濡れた十三階段への凱旋のみだった。
一体、どれほど死んだだろう。老いも若きも道連れにし、ただ一時、お互いの数十年の絢爛を約束したが為に戦火は広がった。
「好きにしてかまわんよ」
娘は女となり、そして君臨した。傀儡、お人形、何とでも呼ばれ嘲笑されども、それでも尚女王であり続けた。
「私はお前がいなければ何も出来なかった。女王にもなれず、ただの虜囚として獄中死しただろう。そしてお前も、私を見つけられなければただの─」
タン、と軽い音がした。
「ひょっとしたら、愛しているのやもしれませんな。地べたを這いずり、そのくせ意地でも泥水は啜らずに生き延びようとした矛盾だらけの執着心。老若男女の肉の温かみ全てを拒絶しながら、孤独を嫌って言葉を重ねる滑稽さ」
十三階段への行進
とある国で少女が死んだ
少女は女王だった。戦犯として処刑された
国民の老いも若きも男も女も全て犠牲にして戦争へ続いた若い暴君
少女は笑っていた
血濡れて国民により築かれた十三階段を踏み締めて笑っていた
何故だろう?
少女は元々そこそこ裕福で、少なくとも飢えと不自由のない生活をしていた下級貴族の子供。使用人は少ないが、その分親しく毎日幸せに暮らしていた
でも少女は実は国王の血を引く実子だった。母親がそうと知らずに奉公先で孕んだ。多額の口封じ用の金と密通している者を使用人として送り込み、殺さない代わりに死ぬまで監視されることになっていた
国王は国の要。その魔術回路は国民が暮らすために必要不可欠な要素。無くなれば皆死んでしまうような、礎
少女は代わり。有事に何かあれば「使用」することになる道具。子ではなく利用価値のある物として親子共々置かれていた
ある日戦争により人質交換が行われる。国王は王族として体よく偽り少女を他国に送り込む。いつ死んでも構わない物として
しかし少女を代わり者として知るのは国王やその周囲にいた親しい者だけで、愛国心ある忠臣達はその人質の少女が王族だと信じて疑わなかった
とある中将が革命を目論む。今の国王を誅し、王族を廃し、自らが権力を握ろうとした。しかし国王が魔力中継器としてあり、国の成り方を変えられない限りは滅ぶだけで意味は無い。だから傀儡を欲した
そして知った、少女の存在を
可哀想で哀れな少女を救い、刷り込めば自由に扱える国王になる。そしてタイミングを精密に計り、国王と王族を皆殺しにした。少女を除いて
少女へ説いた。貴女が必要だと
少女が応じて、国と契約し、国土そのものになった
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