平和に行きましょう。

ちっちゃいね


「鬼雨切御前ってさ」
「あー?」
「小さいよな」
「…そりゃ短刀だからな」
「あとなんかいい匂いする」
「誉取る度に菓子頼んでんだろ」
「あぁ、蜻蛉切が取り上げてたな」
「食いすぎで腹壊した方が悪い」
「馬鹿だよなぁあいつ」
「お前つまみ食いで謹慎させられてただろうが」
「そうだっけえ?」


「御手杵殿!馬が、馬がわらわの髪をぉおお…」
「あいつら絶対俺たち舐めてるぞ…」
「みゃああああああ御手杵殿も食われとる…」
「アホ言ってねぇでとっとと片すぞ」
「同田貫殿は何故食われぬのです」


「そういや結局蜻蛉切と村正の長兄対決はどうなったんだ?」
「主がジャンケンで決めさせた」
「ジャンケン」
「蜻蛉切が長男だってよ」
「おぉ…」


「燭台切光忠殿!いつも美味な食事をありがとうございます!美味しかったです、ごちそうさまでした!」
「鬼雨切ちゃん…!」
基本的に贈答売却買収納棺盗掘献上奉納窃盗など、1通り経験しており、鶴丸国永以上に主を転々としている。その上常に大切にしまい込まれるので人の営みについてほぼほぼ無知なので食事を心底楽しんでいる


「あーにーさーま!」
「なんデス、妹よ。蜻蛉切なら風邪で寝込んでます」
「あ、知っておられたのですか」
「ええ、悪戯しようと近付いたら怒られました」
「兄様…」
「デスので、今日は2人きりで寝ることになりますね」
「あれ?いつも間借りさせて頂いている三名槍部屋ではなく?」
「あれがいないのデス、たまにはイビキの聞こえない夜もいいでショウ?」
「……」
「御手杵に潰されずに済みますよ」
「2人で寝ましょう、兄様!」

「御手杵殿、今日は兄上がおらぬので兄様と2人で寝ます!」
「おぉ、そっかー。いつも潰してごめんなー」
「いいのです、その内修行で鍛えて持ち上げてご覧入れましょう」
「思ったより恨み深そうだなぁ。日本号には伝えたのか?」
「これからです。では、またー」

「大納言さまー大納言さまー」
「んん、鬼雨切御前。今見た酒は誰にも内緒だぜ」
「勿論です。大納言さまのヘソクリである酒瓶が寝間の床下に隠されているのもばっちり内緒です」
「何故知ってるんだ」
「たまに皆が寝静まった頃に何やら動いているのを見たのと、ちょっとだけ畳に隙間がありました」
「兄貴には言うなよ」
「兄上が自力で気付いても、わらわを巻き込まないのであれば」
「よーし交渉成立だ。で、何か用だったのか?蜻蛉切が風邪って知ってる割には嬉しそうだな」
「兄上がおらぬので、今日は御二方のお部屋ではなく、わらわのお部屋で兄様と寝ることにしました!」
「あぁ、貰った割に全く使ってないあの部屋か…。じゃ、今日の寝間は広くなるのか」
「御手杵殿に潰されずに済みまする」
「良かったな。…ま、蜻蛉切が治ったら、あいつも誘ってやれよ」
「そのつもりです!兄様とわらわでぎゅっとして寝たいです!」
「んんっそうか」
「では大納言さま、またあとで!」



「わらわ、主とかよく分からぬぞ?なんかこう、人質のようにあっちこっち連れていかれるし、一所に落ち着いたかと思えば蔵とか室内だし、かと思ったら墓に入れられるし、盗掘されて飾られるし、更に窃盗されるし奉納されるし…」



「おい誰だとなりの○トロ観たやつ」
「村正ファミリー」
「馬鹿野郎なんで止めなかった」
「うぇえ?なんか悪いのか?」
「鬼雨切か村正がやらかすぜ。多分風呂か畑か寝巻き」
「候補多いなぁ…」

















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