宝木財閥立食パーティーにて


幼い姿となりトリップした私を拾ってくれたのは、まさかの鈴木財閥と同等以上の資産を持つ財閥の夫妻であった。
まぁあれやこれやとわが子のように育ててくれた今の両親には頭が上がらない。
ゆくゆくは私は違っながっていないにも関わらずこの家を継ぐことになる。

そんな両親は定期的に娯楽で立食パーティーを開催していた。そこには財閥関係であったり、父の趣味関係のスペシャリストさんであったり、警察関係者であったり・・・・


「はじめまして、宝木財閥のご令嬢様とお見受け致します。僕は安室透といいます」

「それは丁寧にありがとうございます、私宝木早苗と申します、こと度は父の開催するパーティーへ起こし頂きありがとうございます。」

胡散臭い笑にたいし無駄に鍛えられた会釈で返す。

なんでまだ偽名を使っているようなこの男がこの場にいるのかというと、父が偶然立ち寄ったカフェのこの男が作ったサンドウィッチをいたく気に入ったらしく、是非パーティーで作って欲しいと呼んだらしい。

それを褒めてやれば「いえ、とんでもない。恐れ多くて卒倒するかと思いましたよ」なんて照れくさそうに頬をかくその顔はとても整っていて、無知のままみればその仕草や顔立ちにそのへんの女はトキメキのだろう・・・が。

コナン好きのままトリップして10年とちょい、彼が降谷零として理解している私が見ている分には怪しさ満点胡散臭さ主席クラスだ。

新たか、財閥の娘が実は血の繋がりがないことを知った上にそれ以前の娘である私の経歴がないから公安警察として怪しんで乗り込んできたって所だろう。
まぁ残念ながらトリップしたという事実のまま娘として受け入れてくれた私が両親様は私のデータに関しては完璧にプロテクターをかけてくれたみたいだから無駄だろうけども。


他にも、立食パーティーにて顔見知りになってから数年立つ顔がちらほら見れる。

工藤夫妻に鈴木財閥のご令嬢鈴木園子、その友人である毛利蘭、毛利小五郎。

そして江戸川コナンに沖矢昴・・・・

これらすべて鈴木園子から始まり、そこから芋づる式に知り合いにならざる負えなかった。


いやそれにしても大集合しすぎぃ・・・これ今から殺人事件起きない??誰か死なない?私死ぬんじゃない??


と心配はすれどこのパーティーは案外簡単に終わりの時間を迎えた。



メンタル的に疲れた私はすぐさま宝木の用意したホテルに部屋を借りて1人のんびり飲み直していた。

このホテルのいい所はテラスでのびのびと出来る所だ、眺めがよく夜景を見ながら椅子に腰掛ける。
私はあまり洋酒を好まない、嫌いではないが日本酒のが好きで今も用意してもらった純米吟醸の冷酒とラ〇ストを吹かしながらチビチビと飲んでいると・・・

隣の部屋のテラスの窓から微かに声が聞こえてきた。

テラスでの自由がきくぶん、プライベートを守る為隣のテラスの方は全く見えない作りになっている。それにこのホテルの部屋の壁は完全防音、だがしかしそれはすべての扉が閉まっていれば話しであり、どこかしらに隙間があればそれは防音の意味を無くしてしまう


(お隣さん窓開けっ放し?いや向こうもテラスで飲んでる可能性も、でもテラスに出てくる音は聞こえて来ないし・・・)

なんて気にするだけ無駄か、と素直に飲み直そうと思った時。

となりの部屋の窓からとんでもない声が漏れてきた。




「んっ、あぁ」




はいアウトーーー!!!私こういうのめっちゃ聞いたことあるーー!!!前の世界あわよくば今の人生でも散々お世話になってる薄い本とかですっごい聞き覚えあるーーー!!あとこの声もさっきパーティー会場で聞いたなーー!!


おいふざけんなこんな所でハニートラップですかバーボンさぁん!!折角のお酒とタバコどうしてくれんですか!!最高に美味しくなりました!!!!!けしからん!
もっとやれ!!!!


いやしゃーないよ、私もお腐れだもん、大好きだもん。まさかこんな所で生のホモが聞けるんだよ?、一生に1回あるかないかじゃん?1回くらい聞いとこうよ!!!

めっっっちゃエロいですからね!!!


てか相手だれ?モブ??やっぱ任務でパーティー会場の誰かにハニトラ仕掛けてんの?おいおい顔見知りとかはやめてくれよ?今後顔合わせずらく



「あ、むろくん」

「あか、い、やめ、こんな、とこでぇ・・・」




ってらお前らかよ!!!!!!!!赤安かぁあああそっかぁあああこの世界ではこーゆーことになってんのかぁああ!!!そっかあああ!!末永く爆発してほしぃなぁ!!!


一度立てた聞き耳はなかなか止められずそのまま2人の行為の音声を聞いていたのだが。
どうやら2人は両思いらしく、このホテルをとったのは赤井さんでそこに安室さんが連れ込まれたらしい。

よそでやって下さーい。


そして最初は嫌々と抵抗していた安室さんが段々と甘い声しか上げなくなっていった。

その当たりから微かにしか聞こえて来なかった声も枷が外れたのか一際大きくなって行き、私はもはや「両親の事情を見てしまった」レベルでいたたまれなくなってしまった。



(これ部屋に戻ったらバレるかなーいやなんかもうこの場から動いたらバレる気がする、てかこれあいつらバレないと思ってヤッてんでしょ?いやなんかごめんな??)


そんなこんな2人がラストスパートかと言わんばかりの時、事件は起きた・・・

私の部屋の安室さん達とは別の反対側の部屋のベランダが開いたのだ。

「夜風が気持ちーね」
「奮発してこのホテルとって良かっただろ?」

だなんて隣はカップルかよ、なんで私今リア充カップルに挟まれながら1人寂しく酒飲んでるの?寂し過ぎない?あれ、なんかお酒がしょっぱくなった。

てかこれ安室さんの喘ぎこえお隣さんに聞こえない?大丈夫??

「あれ?なんか聞こえない?」

大丈夫じゃないじゃーーーん!!!彼女さんいい耳してますね!!(混乱

これやばくない?いや別に安室さんの喘ぎ声聞こえる分には問題あーるーーーー!!男の喘ぎと明らかベットの軋む音だよ??ここ私のお父さんの経営するホテルよ??そこで男が喘いでますよか噂建てられるのやーーだーーー!!!!!


「ぶえ!!!!っくしょぇああ!!!!!!!!!」


そこで私は女の恥もプライドも全てを捨てたクシャミ(のフリ)をぶちかましました。

それはもう叫ぶ勢いで。

するとどうでしょう、喘ぎ声はピタリと止み、反対側からはクスクスやーだーと笑い声が聞こえてきたあと部屋に戻っていく音が聞こえた。

やーだーって言いたいのは私だわちくしょーお前ら爆発しろ。



あと安室さんの部屋からは明らかに焦ったようなガタガタ!!!という音がした後にバタバタバタとこちらのベランダに向かってくる音が聞こえた



え、ベランダに向かって・・・??


(やっべー!!そりゃそうだわバレるに決まってるわ!!!)

ベランダからクシャミの音が聞こえたとすれば自分達の喘ぎ越えもベランダに聞こえていたと推測するのは彼らであれば当たり前だろう。そして絶対にこっちの部屋の人物、即ち自分の正体を知りに来るに決まってる!!!!


私は一目散にベランダから部屋に戻るとそのままカードキーだけかっさらい部屋から逃げるように飛び出した!!

流石に真っ最中の格好から外に出られるわけあるまいて!!!!!!

私はそのまま母が部屋を取っている最上階まで行くと。
そのまま事情を説明して部屋に泊めさせて貰った。

「となりの部屋でホモがベランダの窓開けたまおセッセしてていたたまれないからとーめーてーー」

「なにそれ詳しく!!」


ちなみにこのお母様も腐ってます。薄い本の入手には困らなくて今世はとても滾っています。






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