さて、お母様であられる財閥の夫人とお酒を飲み直しつつホモについて熱く語り合ったその次の日。
父と母は仕事があるといって早めにホテルを出ていった。
かく言う私も社会人であるが、今日は土曜、祝日である!!
将来はこの財閥を継ぐとはいえ何事にも下積みは必要。父の経営する企業に一般社員としてお世話になっている。
ちなみに財閥の娘だからといって風当たりが強いなどといったこともなく。
サバサバした私の見た目や、お高く止まらない止まらない感じがなかなかに好印象だったらしく仲良くやらせてもらっている。
そう!完全週休二日制のこの企業に資格なし!私はのんびりこのホテルの朝食バイキングでも堪能してから今日はアニメ〇イトーでも行こうかなー!!
「あら、早苗さんおはようございます!」
そこにいたのは鈴木財閥のご令嬢に毛利家、そして江戸川コナンである。
「あぁ園子ちゃんおはよう、皆さんも今から朝食?」
「はい!さすが早苗さんのお父さまが経営するホテルだけあって!どれも美味しそうで困ってるところです!」
そういって照れるように笑う彼女の姿はほんとに可愛いらしい。
「ありがとう!父にも伝えてさせて頂戴。皆さんも、ゆっくりして言ってくださいね!」
いつも通りの猫を被り丁寧に挨拶をすると、その影にあまり体調の宜しくない人物を見かけた。
「あら安室さん、あまり顔色が優れませんが昨夜はあまり寝られなかったですか?」
(昨晩はお楽しみでしたね!!途中まで!!)
なんとかお腐れが表に出ないよう令嬢としての立場を弁え彼を心配するように声をかける
すると彼は若干罰が悪そうではあるがなんとか笑顔を作りこちらを向く
「いやぁ、少々新しく買った小説を読みふけってしまいまして。
それにしても、宝木さんも目の下に多少隈が見えますが昨晩は夜更かしでも?」
おいテメェ女が必死にメイクで隠した隈の事をあっさりバラスな!!お前ぜったい私が昨日のクシャミの犯人だって疑ってない??
そうだろ?かまかけてるだろ??
「あらやだお恥ずかしい、昨晩は母と年替えもなく2人ではしゃいでしまって」
「ほぉ、それは親子仲良くて羨ましい限りです。どちらのお部屋におられたんですか??」
ほれみれこれ絶対疑ってる
「最上階ですよ、とても眺めが良くてついお酒も進んでしまいました」
そうは行かねーよ!!
「皆さんのお邪魔をする訳も行きませんし私は失礼しますね!よければお土産もご用意いたしますので!是非フロントでお声かけください」
そういってそそくさとその場をされば、蘭ちゃんとかから「すみません」「ありがとうございます!」などと声が聞こえた。
安室透、貴様はタダでは返さねーけどな!!!
そして園子や蘭がそのホテルから帰宅しようとした際、フロントのホテルマンが声をかけた
「鈴木園子様ですね、早苗様よりこちらをお渡しするようにと事付りております」
そしてホテルマンは後ろのロッカーから人数分の紙袋を取り出した
「わぁ!早苗さんったらほんとにお土産用意してくれてる!」
「なんか申し訳ないな。関係私達まで快く正体してくれたのにお土産まで」
「いーじゃねーか!貰えるもんは貰っとこーぜ!!」
毛利小五郎が紙袋を掴もうとした時、ホテルマンがストップをかけた
「すみません、一つずつ宛名が記載されておりまして、どうやら中身がそれぞれ違うようなのでお間違いないようにとの事です」
するたらその言葉に関心したのかコナンがへぇーと感嘆の声をあげる
「凄いね、それぞれ別々なもの用意してくれるなんて。
ね、安室、さ・・・ん??」
コナンが珍しく会話に入ってこない安室に声をかけると、安室は紙袋を少し広げたまま、わなわなと震えていた
「どーしたの安室さん?・・・安室のにーちゃん!!?」
コナンが心配そうに声をかけようとすると園子や蘭の高い悲鳴のような声が聞こえた
「これ発売前の新商品の化粧品!!買おうと思ってたたんだー!さすが早苗さん!わかってるー」
「あ、これ欲しかったワンピースだ、高くて諦めてたやつ!」
「俺のは酒だぁ!しかもレアな高ぇ日本酒!!」
それぞれワイワイと喜んでいるなか、園子が安室に声をかけた。
「安室さん!!安室さんは何が入ってたんですかぁ!!」
とっさに覗き込もうとする園子を安室はさり気なく紙袋を閉じて回避する
「僕のもお酒だよ、とても珍しいウィスキーとそれに合うグラスが入ってたよ」
そういって安室がビンの入った箱を取り出せば小五郎がそれもすげーレアものだな!と目を輝かせた。そういうコナンのお土産にも、コナンが絶対手に入れたいと思っていた発売前の推理小説だった。
なんで酒とグラスでそんな震えてたんだ?とコナンが安室の手元を見ると、その酒はウィスキーであるがもう少し細かく分類するならばそれは「ライ」と呼ばれる種類のウィスキーであった。
おいおい、それは偶然なのかなんなんか宝木財閥のお嬢様は遠回しに安室に喧嘩を売ったらしいと、コナンは思ったであろう。
だがしかし実際はそれだけではない。
安室透はホテルマンに名指してその紙袋を受け取った際真っ先に目に入ったの酒でもグラスでもない、その小さなメモ用紙
[昨晩はお楽しみでしたね(笑)そのライでも飲んでリベンジでもどうぞwwww]
とご丁寧に語尾に草まで生やされたその文面は、明らかに昨晩その最中の声、そして中断せざる負えなくなった原因に彼女が関わっているのは明白であり、なおかつ今朝分かっていて自分の寝不足に目をつけていたこと、全てを悟った安室は、この怒りをどこへ向けるべくか全身で耐えていたのだった
。
とりあえず赤井を殴って冷静になったら必ず彼女をとっ捕まえてやろう、そう安室は誓った
→