隠し事が下手な彼
遥君は隠し事ができない。
「どうしたの?」
「っ…!な、何がだよ」
「ずっとそわそわしてるし、じっと見てくるから」
気づかれてないと思ったのか、大げさなぐらい肩が跳ね上がりながら座ってる体制のまま後ろへ仰け反った。
するとどうなるかなんて一目瞭然。
「うお…!?」
動揺してるうえ、慌てていればバランスも崩し倒れる。
でもいくら驚いても運動神経のいい遥君ならこんな風にバランスを崩して倒れるなんてないのに。珍しい。
「大丈夫?」
「だ、大丈夫だ……」
少し近寄り手を差し伸べるも、慌てて顔を背け座り直す姿を見つめながら少しの違和感を汲み取る。
あれ?今…。
「遥君、ちょっとごめんね」
確信はない。ないけど、私は不思議そうにしてる桜君にゆっくりと手を伸ばした。
あぁ、やっぱりだ。
頬に触れる寸前。遥君は更に顔を真っ赤にして私から距離をおいた。
「い、いきなりなんだ!」
「…ちょっと確認をしたくて」
確認?と私の言葉を怪訝そうに復唱する彼を横目に避けられて少し寂しい気持ちを抱えながら、自身の手を見つめ感じた違和感を明白にする為問いかける。
「間違ってたらごめんなんだけど」
「?」
「私の手になにかあるの?」
「………!!?」
あ。やっぱりそうなんだ。
どうやら正解を引き当てたらしい。
今までにないくらい動揺した遥君の口から漏れる言葉は、「…な…っ!」「ぁ…!」「う…っ」と意味を持たず生まれるものばかりで。
これ以上問いかけるのも遥君が恥ずか死しそうで可哀想だけど、気になるから仕方ない。
「私の手、見つめてたよねずっと。何かあるの?」
「……いや……何かある、より……その、気になる…っつーか…」
もごもごと言葉を濁らせる遥君に焦らずじっと待つ。彼と付き合ってから待つ事が好きになった。
遥君は少しだけ気持ちを素直に伝えるのに時間がかかる。
焦らずゆっくり、彼の中で伝えたい言葉を組み合わせてる時間を待つ。その時間はわくわくして、ドキドキして好きな時間の一つになった。
「……━━━、」
「え?ごめん、聞こえなかった。もう一度言ってもらえる?」
いけない。ぼーとしてて聞き逃してしまった。
申し訳無さと大好きな人の言葉を聞き逃したショックに少し落ち込みながら顔を少し彼へ近づけ再度を願う。
「…聞いとけよ!」
口を尖らせ少し拗ねながら怒り、たく…、と呆れながら一つ呼吸をおいた遥君は視線を私の手に向けながら、まるでエスコートをするかのように優しく下から掬い上げた。
「……遥君?」
「ここ、のサイズ………いくつだよ」
「え?ここって、」
「……っ、分かれよ!ここつっつたらここだろ!」
さっきより大きめな声で吠えた彼が指差したのは掬い上げた私の手、詳しくは左手の薬指で。
「え、なに?どういうこと、」
全く頭が追いつかない。
左手?薬指?サイズ?
冷静ならば導かれる答えなんて一つなのに、今の私にはそれさえ理解する思考は持ち合わせておらずまるで子供のようにひたすらなんで?という疑問だけが浮かび上がる。
「……くそ、カッコつかね……だせェ…」
コツンと私の肩におでこを押し当てながらぼやく桜君はそのまま言葉を続けた。掬いあげたままだった私の左手を指を絡めるようにぎゅっと握りながら。
「………この先もお前の…、ナマエの隣にいてもいいか?」
「………!」
緊張してるのか震えた声音で紡がれた言葉は私の心にすとんと落ちてきた瞬間、息がとまった。
それってまるで。
肩から顔を上げた遥君はまっすぐ真剣な目で私を見つめる。
「いや、違ぇ。オレがずっとお前の隣にいたいだけだ。…オレと結婚してください」
あぁ、神様。こんな幸せな事があってもいいのでしょうか。
大好きな人が私の隣に居たいと言ってくれた。
私との未来を望んでくれた。
それがどんなに嬉しくて幸せな事か。
「うん……うん!私も、ずっと遥君といたい!」
「……っ、ありがと……」
ぼろぼろと涙を流す私を見て遥君も泣きそうに眉根を力を入れ、私の身体を強く抱きしめた遥君の身体が微かに震えていた事に気づかないふりをしてそっと背中に腕を回した。
「どうしたの?」
「っ…!な、何がだよ」
「ずっとそわそわしてるし、じっと見てくるから」
気づかれてないと思ったのか、大げさなぐらい肩が跳ね上がりながら座ってる体制のまま後ろへ仰け反った。
するとどうなるかなんて一目瞭然。
「うお…!?」
動揺してるうえ、慌てていればバランスも崩し倒れる。
でもいくら驚いても運動神経のいい遥君ならこんな風にバランスを崩して倒れるなんてないのに。珍しい。
「大丈夫?」
「だ、大丈夫だ……」
少し近寄り手を差し伸べるも、慌てて顔を背け座り直す姿を見つめながら少しの違和感を汲み取る。
あれ?今…。
「遥君、ちょっとごめんね」
確信はない。ないけど、私は不思議そうにしてる桜君にゆっくりと手を伸ばした。
あぁ、やっぱりだ。
頬に触れる寸前。遥君は更に顔を真っ赤にして私から距離をおいた。
「い、いきなりなんだ!」
「…ちょっと確認をしたくて」
確認?と私の言葉を怪訝そうに復唱する彼を横目に避けられて少し寂しい気持ちを抱えながら、自身の手を見つめ感じた違和感を明白にする為問いかける。
「間違ってたらごめんなんだけど」
「?」
「私の手になにかあるの?」
「………!!?」
あ。やっぱりそうなんだ。
どうやら正解を引き当てたらしい。
今までにないくらい動揺した遥君の口から漏れる言葉は、「…な…っ!」「ぁ…!」「う…っ」と意味を持たず生まれるものばかりで。
これ以上問いかけるのも遥君が恥ずか死しそうで可哀想だけど、気になるから仕方ない。
「私の手、見つめてたよねずっと。何かあるの?」
「……いや……何かある、より……その、気になる…っつーか…」
もごもごと言葉を濁らせる遥君に焦らずじっと待つ。彼と付き合ってから待つ事が好きになった。
遥君は少しだけ気持ちを素直に伝えるのに時間がかかる。
焦らずゆっくり、彼の中で伝えたい言葉を組み合わせてる時間を待つ。その時間はわくわくして、ドキドキして好きな時間の一つになった。
「……━━━、」
「え?ごめん、聞こえなかった。もう一度言ってもらえる?」
いけない。ぼーとしてて聞き逃してしまった。
申し訳無さと大好きな人の言葉を聞き逃したショックに少し落ち込みながら顔を少し彼へ近づけ再度を願う。
「…聞いとけよ!」
口を尖らせ少し拗ねながら怒り、たく…、と呆れながら一つ呼吸をおいた遥君は視線を私の手に向けながら、まるでエスコートをするかのように優しく下から掬い上げた。
「……遥君?」
「ここ、のサイズ………いくつだよ」
「え?ここって、」
「……っ、分かれよ!ここつっつたらここだろ!」
さっきより大きめな声で吠えた彼が指差したのは掬い上げた私の手、詳しくは左手の薬指で。
「え、なに?どういうこと、」
全く頭が追いつかない。
左手?薬指?サイズ?
冷静ならば導かれる答えなんて一つなのに、今の私にはそれさえ理解する思考は持ち合わせておらずまるで子供のようにひたすらなんで?という疑問だけが浮かび上がる。
「……くそ、カッコつかね……だせェ…」
コツンと私の肩におでこを押し当てながらぼやく桜君はそのまま言葉を続けた。掬いあげたままだった私の左手を指を絡めるようにぎゅっと握りながら。
「………この先もお前の…、ナマエの隣にいてもいいか?」
「………!」
緊張してるのか震えた声音で紡がれた言葉は私の心にすとんと落ちてきた瞬間、息がとまった。
それってまるで。
肩から顔を上げた遥君はまっすぐ真剣な目で私を見つめる。
「いや、違ぇ。オレがずっとお前の隣にいたいだけだ。…オレと結婚してください」
あぁ、神様。こんな幸せな事があってもいいのでしょうか。
大好きな人が私の隣に居たいと言ってくれた。
私との未来を望んでくれた。
それがどんなに嬉しくて幸せな事か。
「うん……うん!私も、ずっと遥君といたい!」
「……っ、ありがと……」
ぼろぼろと涙を流す私を見て遥君も泣きそうに眉根を力を入れ、私の身体を強く抱きしめた遥君の身体が微かに震えていた事に気づかないふりをしてそっと背中に腕を回した。
あとがきも書けます。あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわをん