やさしいまほう。
▽2020/02/29(Sat)仕事で疲れ切って帰ってくると、昨夜、願ったとおりになっていた。目に入ったのは、すっかりと綺麗に片付けられた部屋。
記憶のままの、乱雑に散らかっていた服や、酒缶や、こまごまとやり放題になっていた物たちが、収まるべきところへまとめられ、不要なものはいずこへか消え去っていた。
はたして、気の利く妖精さんが遊びにでもきたのかしら?
なんて、もったいぶってみたくもなる。
見事に整頓された一室を見渡して、わたしはなんてことを彼にさせているんだろう、と思った。
心配させて、気にさせて、不安にまでさせてしまっているのかも。
あまりの不甲斐なさに、一人気まずくなってしまった。
ただでさえ仕事に忙殺されて睡眠不足に陥っている彼が、さらには何もできない彼女のおかげで、余計な世話まで請け負う始末。
どんな気持ちで、なにを考えながら、この部屋を片付けていたんだろう。
会いたいなあ。
いつだって、困らせてばかり。