玉葱を刻むとき

玉葱を刻むとき

COCO MEMO TEXT

ケムニマカレテタイ、みたいな、感傷。

▽2020/02/28(Fri)何も言わなくても、少し視線をやっただけでわかってくれる、とか。

せっかくかわいいんだから。美人さんなんだから。自分をダメにすることはしないんだよ。
そう言って、手をにぎって。
ぜんぜん、約束まもってないから、なみだばっかり出てくる。
かわいくも、美人でもないけど、このひとにとってわたしはきっとかわいい子だった。
たばこも吸ってほしくないし、お酒も飲んでほしくなかった。
ボトルのキャップを空けようとするだけで、もぎとるように、代わって。でも、爪のない彼に代わって、缶のプルタブだけは、わたしが。

目を向けただけで、わかってくれる、なにを見てるのか分からないような、暗い瞳で、捉えている。
息苦しいくらいの、執着。
わたしは、その子じゃない。
罪滅ぼしとして、大事にしてほしいわけじゃなかった。

陳腐で、安っぽい。そんなものにこそ、案外、寄り掛かりたくなったりもする、人間。

どうして思い出してしまうんだろう。
忘れてしまうからだろう。もう、間も無く、忘れてしまうんだとおもう。信号が、点滅するように唐突に記憶がきらめいて、行先を戸惑わせるみたいに。

おやすみなさい。
目が覚めたら、部屋がきれいになっていたらいいのに。

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