あるひ あさのこと
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生まれた時から身体が大きかった。だから目立ったし、だから人間は自分を痛め付けてくる。それが恐ろしくて逃げ出せば、ザングースに囲まれてボコボコにされた。あいつらは免疫持ちばかりなのでハブネークの毒が効かない。ひどい依怙贔屓だ。だったら奴らの爪を剥ぐぐらいの平等性を持たせて欲しい。仲間の群れに行きたかったのに、逃げに逃げ続けて結局逃げきれない。
ハブネークの一生はだいたいこんなかんじだ。ずっとこう。ずっと逃げ続けていた。
生まれた時から大きかった身体は、一層大きくなった。見た目だけでボスに祭り上げられたこともあったが、それもまた恐ろしくて逃げてきた。逃げ続けた罰が当たったのだ。
「どぅわあああ!でけえ!?えっ、ていうかヌシ??死んでる??!」
若い人間の声がする。尻尾のあたりを踏まれた気がするが、それよりも白毛むくじゃら共にやられた背中の傷の方が痛い。そのままボンヤリと、全てを無視して目を閉じた。夢の中で、何か温かいものに包まれた気がする。胡桃の実が割れるような、カチンという音を聞いた。
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