レベルも80超えるとこうなる


ポケモンと人が愛し合い夫婦になったという伝承がある。
その伝承を研究しうんぬんかんぬんかくかくしかじか『ドキ☆君のポケモン擬人化薬(仮)』が出来たんでお前のピカチュウに飲ませろ。と、クソが人の皮被って出来たような破綻者たる実父に俺のかわいいかわいいピカチュウが攫われ捜索三日目。


「あ、あのお…ただいまあ…」

「うわああああんだから言ったじゃん!俺のピカチュウ♂だし人間年齢で言ったらおっさんだって言ったじゃんんんんん!!」

長きを共に過ごしたレベル87の親友、ピカチュウ。オス。6歳。




ガチムチおっさんの姿で申し訳なさそうに帰宅。



実父は研究の成果を部下のポケモンを(勝手に)使ってデータをとっていたようでコレ完全に犯罪ですよね?ジュンサーさん呼ばれるか私に殴られるか選んでくださいと普段おとなしい女性社員からばくれつパンチを六発ほどいただき、反省して息子のポケモンを使うことにしたらしい。俺だってジュンサーさん呼ぶよ。こんなんだから離婚されるんだよ。元ロケット団員はこれだからいけねえ!

「ピカ…チュウ…で、いいんだよな」
「うん…僕だよ…」

おうジーザス。

改めて頭を抱える俺に、いつ親指を立てて溶鉱炉に沈んでいってもおかしくないほど逞しい体躯をした目の前のおっさん(テライケメン)は眼をうるうるとさせて可愛らしくしゃがみ込んだ。

「ナマエは小さくて黄色くて可愛い僕じゃないと好きじゃないんだー!」
「おい待て可愛い自覚ありか!」
「いつもだったらすぐにだっこしてくれるのに…!ひどい、ひどいよ!僕だって好きでこんなになったんじゃないのに!ナマエの馬鹿!うえええええん!」
「ヤメテ!そんな低音ヴォイスで可愛い台詞ヤメテ!」
「ナマエとお喋りできるよって言われたからお薬飲んだのに、ナマエが僕のこと嫌いになったら意味ないよお!」

びゃあああん!と泣き喚くピカチュウ(三十代男性)のまわりでパチパチと静電気が目視できるレベルで走り出した。まさか…技が使えるのか!!
いや、それ以前に俺はなんてひどいことを…!見た目に惑わされて、本質を忘れるとは…!!どうか愚かな俺を許してくれ!!


「嫌いになんてなるわけないだろ!我が親友よ!!」
「…ッ、ナマエー!!!」





熱烈なハグにより、俺氏、肋骨の二番から五番までを持っていかれる事案発生。救急隊の迅速な対応によりコルセット装備にて帰還。おやじ殺す。


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