とある本丸にて


「何してんだ一期」
「あっ、このような姿で失礼いたしました。少し、ねっとの勉強をと…」

タブレットにちゅーでもすんのかという距離で顔をくっつけて、親の仇のような眼でなにかをポチポチ打っている一期に声をかけた。
ちょっと覗いたが、なにやらよくわからん四角がたくさん書かれているページだ。ほんとなんだこれ…こわ…引く…。

「なんどやっても何故か私が打つ文字だけ可笑しくなるのです」
「どれ。あー、お前これ審神者用の板だからだよ。刀剣男士のお前じゃ霊力が純粋過ぎて情報過多になるの。審神者の方に書き込みしたかったら、こっちの霊力軽減キーボードを接続して…」
「あ、もう大丈夫です!言いたいことは言いましたので」
「そ?まあ、文字が化けててもお前が満足するならそれでいいけど…」

なんだろう。遠くから見ていたかんじ、『遺憾の意ですぞっ』の顔でやっていたけど、それでいいなら…まあいいか。

「なんにせよ、ほどほどにな?」
「はい!」

わー…良い子のお返事。信用できねえなこれ。
とりあえず今は機嫌がよさそうだし、キレたり呪ったりしない限りは問題なかろう。大丈夫大丈夫。たぶん。きっと。うん。俺は何も見なかった。よし、これでいこう。


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