作業bgmセットリスト
[mix you.]
A面
1【色のないテープに音はのらない】The 1975/be my misstake
2 【おさかなマーチ】Taylor Swift/ME!
3 【リピート不可 】Stacie Orrico/ more to life
4 【重ね録りの朝から聞こえる夜 】Kesha/ Praying
5 【衝動再生】GREEN DAY/wake me up when September Ends
B面
6 【ぴょんと鳴くうさぎ】Michael Bublé/La vie en rose
7 【どうして続くラブソング】Michael Bublé/La vie en rose
8 【思考一時停止】Bruno Mars /Old & Crazy
9 【貝の声】Justin Timberlake /mirrors
10【透明な貝の中】Taylor Swift/ME!
以下
・各話 設定集小ネタ
・本のあとがき
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
・各話 設定集小ネタ
1 Rec.miss【色のないテープに音はのらない】
イントロなんてのは無い(なくなった 切れたintro (突然カットイン
イントロなしのカットインなので、すれ違いの寂しい日々をカットインで始める事にする。何を考えているのか分からない彼女と、為す術なく空回りして置いていかれるマイク。化粧品が転がってるドレッサーに何となく座ってしまう虚しさとやるせなさを書きたかった。
小道具(ピアスやネックレス)は、どんなものか言及しなくても後から伏線だったことにして掘り下げたりできるので、この時は出すだけで深くは書いていないし、どんなものにするかも、これを後から生かすのかスルーするのかもこの時点では考えていなかった。
とにかく見切り発車で、思いついた通りに書いていかなきゃだったので、曲を聴きながら寂しく虚しいマイクを浮かべて書いていた。
縋り付くように唇を追いかけるマイクは、どうすれ違っても行ってらっしゃいのキスくらいしたかったのかもしれない。彼女はもうそんな行為すらどこか後ろめたいような気まずいようなで、軽くあしらうように目を逸らしていたのかもしれない。それを感じているけれど、それだけはやめたくはなかったマイク。
2demo 【おさかなマーチ】
demo 本心
マイク側?なメモ書き
どうでもいい事ばかりベラベラと話したいわけじゃない。どんな局面も上手く切り抜けるご機嫌な饒舌は、今では傷つく怖さから逃げるための防護服になってしまったようだ
曲とタイトルが先に決まる。擦り合わせるように途中から寄せて行った形。二人はきっと、付き合う前の方が素直に話せて、いざ付き合うと背伸びをし合っていたのかもしれない。そのうちクサイ事を言わなくなったタイプのマイクだったりしたのかもしれない。ガッカリしているなんて言えないまま諦めていった彼女なのかもしれない。自分はさておき彼女もなぁなぁな付き合いにしていったのかもしれない。
釣った魚に餌をやるかやらないか、確かだったのは過去の煌めいた記憶、目の前にいるのもあの頃大好きだった彼。そんな思いを書きたかった。
3 Not repeatable【リピート不可 】
(巻き戻る事は出来ない 次に行くしかない)
好きなだけでは上手くいかなかったでしょ
どうしようもないお別れ、長い歴史の終わりの呆気なさ、すれ違い続けた歯車は中々噛み合うことは無い、手遅れ、そんなテーマ。別れが確定しているのに抱き合う事でしか痛みを逃せない二人。愛してる、私もよ。と言い合うように、「さみしい」「俺もだよ」と言い合うところが大好き。
やるせなさなら絶対これにしようと思ってたお気に入りの切な曲を使った。
4 Over Dub 【重ね録りの朝から聞こえる夜】
オーバーダビング(上書きできしても うっすら後ろにあの頃の曲が聞こえる)
メモ書き
ミキシングテープみたいに。次に行くしかないのなら次に行こう。忘れようとすればするほど君の声がぼんやりと聞こえる。多分、敗因なら好きすぎたこと
このターンの曲はKeshaのPraying、たまたま見つけたこの曲はめちゃくちゃ暗かった。ケシャはTikTokという曲でデビューだったかな?PitbullとTimberを歌ってたり、割りとパリピなアーティストな印象だったのにこんな曲があることに驚く。心の叫びを感じたこと、バックで流れている曲が「Fix you.」のハムレットの告白の時に使った切なターンの曲、:eppure Sentire(un senso di te)のサンプリングに聞こえるようなコーラスがバックでかかっていたからイメージがバッチリだった。(たぶん同じ曲使ってると思うんだけど調べても出てこない)
あとから調べたらこの曲は、ケシャがデビュー当初から育ててくれたプロデューサーから薬を盛られて初めてを喪失した事件と裁判の体験かららしいと知る。そりゃあ心の叫びにもなるよ。聞いて和訳が分かるほどの脳は無いけど、絶望の匂いを感じたのはそのせいかなぁなど。
そうしてこのシーンはかきました。抜粋するところがないほど、どこの文章も自分で大好きだった。泣きながらかける程の悲しさとか絶望はあったけれど、この辺りから長い物語を作っているんだという楽しさがあった。(ずっと楽しいけど)
5 Auto Reverse 【衝動再生】
(いつ切ればいいか いつB面に行くか?決められなくて二の足を踏む 自動B面再生 次のステージ
A面を最後まで再生したらカセットを一旦取り出します。
裏返して入れ直すことで、B面をはじめから聞くことができます。
通常、カセットテープを再生するときはテープが反時計方向に回っていて、裏面を再生するときは時計方向に回りますが、オートリバースデッキはその入れ替えなくB面が聞けます。回転する部品のヘッドが隣り合わせになっていて、一緒に回転できるようになっているそう。
利便性と引き換えに音質は劣るらしいが、音質と利便性を上手く両立させたオートリバースデッキも存在するらしく一概に音質が劣るとは言い切れないそう。
また同じような日々を戻す事は出来ないけれど、新しく今の自分なりにまた二人の歴史を回していきたいマイクの話。昔のように輝かなくて音が褪せても、次こそ一緒に。
衝動は勝手にオートリバースする。どんな終わりを迎えても彼女だからきっと繰り返してしまう。何度でも落ちてしまうんだろうな。
同じ所を繰り返すようでいて、螺旋を描いて上へ上へ昇っているような二人の未来のイメージ。どんな自分たちも混ぜあって、新しいミックステープを作っていって欲しい
ここからは【B面】
6 mix tape 【ぴょんと鳴くうさぎ】
6と7のテーマをミックステープにした。戸惑いながらもまた甘く混ざり始める二人を、滑稽なようなド定番オールドクラシックラブソングでやりたかった。
おフランスなイメージ、フランス映画のようなシュール?サラッとしてるのに熱そうな愛の様子。調べたうさぎのラテアートが本当に髭に見えたので入れてみた。
カセットテープでドライブな時代、自分で彼女の好みや目指したいムードに合わせて好きな曲を録音してオムニバステープを作ったりしたらしい。
いつもと違うラブソングばかり流れてきたら、なんだかかゆくなっちゃうよね。いてもたってもいられないような、ソワソワするような、戸惑いと期待と。そんな雰囲気を書きたかった。
一度別れてしまった二人だからこそ、拗ねたようなやさぐれたような、ある意味開き直った態度も取れるような。ここから先はハッピーエンドターンのB面。
7 mix tape 【どうして続くラブソング】
フランスのマルシェを調べて野菜のラインナップをみた。何となくその種類からバーニャカウダに。バーニャカウダのソースってアンチョビ入ってるんですね。知らなかった(私は割とすきです特にマルガリータに乗ってるヤツ)
おフランスな小洒落たお買い物から、車のキーをポケットから取って欲しくて腰をクネクネして尻をつきだすマイクと、それをスパーンと叩く彼女。多分、ここまでダサーいおふざけは、きっとみせてこなかったんだろうなぁ。
昔と少し違ったお互いにドキドキしつつ、上手くいかなかった理由のうちから小さな綻びがポロっと零れるターン。(車が苦手だった理由とか、いえなかった小さなことなど、今更知る何か)
こんな風にしてもこれから先上手くいくとは限らないのに相変わらず相手を好きでいてしまう。解っているのに止められない二人をおフランスなイメージで。ご飯の前にフルコースを食べてしまう二人はきっと幸せだったと思う。心に空いた大きな穴が塞がれて、また満たされたような安心感と満足感と、よく知る相手なのに妙にときめいてしまうイレギュラー感、多幸感でいっぱい。
8 pause 【思考一時停止】
コメディな一時停止を。多分長編通してこんな流れが大好きなだろうなぁと自覚しつつ。事後の、Tバックだかなんだか面積の小さなヒラヒラをご機嫌で手洗いされるなんて悲惨。多分このマイクはめちゃくちゃスパダリって訳でもなく、時々デリカシーもないんだと思う。上手くいかなくても螺旋を登るように自分たちのラブソングを作り上げてるようなイメージだったので意図的に。
9 clear shell body 【貝の声】
かつての2人 海と声を覚える巻貝 シェルの中にはぐるぐるの思い出(テープが詰まってる)
カセットのプラスチックボディの名称はシェルと言うらしい。表紙案がこれになる前は透明のカセットテープを見ていたので、透明な貝って最高!と長編mix you.の概念アイテムに貝が増える。この辺りから、一話demoに出てきたピアスはきっと貝のピアスだったかもしれないと考え始める。
マイクのvoiceとテーマも合うので、波の音を覚える貝の話を。ここからラストスパートのクライマックスネタが決まる。
Justin Timberlake /mirrors は、pvを初めて見た時に泣いた。カールじいさんみたいな長く連れ添った二人の歴史を思わせる感じ。ダイナー時代の、まだ若い二人が付き合い始めた頃からの回想のような、なんだかとても切なかった。和訳は覚えてないけどなんかよかったはず。良かったらpv見てみてください。
10blank. Rec. 【透明な貝の中】
メモ書き
新しいテープ 録音 何度でも 貝の裏側のオーロラ 空:ヴィーナスベルトとマジックアワー 空が貝の裏側のようにエナメルのきらめき ふと立ち止まる 大好きだが聞こえた気がした しつこく嬉しそうに手を捕まえて離さないマイク(甘々顔)サンセットビーチの階段でバックハグする恋人達
大切なものをいつも自分から手放してしまう彼女なのかもしれない。言えなかった彼女と、まさか自分でとは思っておらず、そこまで好きでいてくれたのだと今まで感じる事ができなかったマイク。彼女の愛を一身に浴びたくても叶わずすれ違う、彼女と同じように寂しかったマイク。
釣り人はマイクであり、彼女であり、お魚はマイクであり彼女だったのかもしれない。喧嘩してもいいから二人でいつまでも仲良くお魚釣りごっこしててください。
貝のピアスを使うと決めてから調べたら、貝の裏側のキラキラを使った工芸を螺鈿(らでん)細工と言うらしい。色んな色が混ざりあっているのに私が持っているのは中々深い緑に見える。テーマとキーアイテムが合って終盤のエピソードが固まっていった。
長く付き合えば仕方ないのよ。いつまでも夢を見てないでという世論もあるけれど、素敵な勘違いは自分が幸せでいられるために割りと大切だと思っている。
クリムトの接吻を動画化したものがツイで流れてきて、そのイメージが忘れられず大好きでクリムトをいれた。大好きだを吹き込んで貰える透明な貝はとっても幸せだと思う
最終話はお魚マーチと同じ歌を。 Taylor SwiftとPanic! At The Discoのブレンドン(ENDでアナ雪2のin to the unknown歌ったり グレイテストショーマン歌ってた、ハイトーンメタルシャウトできる歌うまさん)がなにかのステージで披露する動画が好きで泣いた。Me!の言葉遊びがさいこう。Me (私が)いなければAwesome は無い、とかそんなの。とにかく幸せで泣ける。ピンクのパラソルで空から彼女の元へ降ってくるブレンドンのシーンで泣いちゃう。Live From The Billboard Music Award ってやつです。良かったらYouTubeで見てみて下さい。
君と混ざり合いたい 過去も今も未来もずっと
i want to mix with you.
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・本のあとがき
イノセさんとのallキャラ合同誌が八割ほど書けた5/25ごろ、オルさんもう三万字くらい書いてますよと言われて驚く。1キャラあたり600〜2000字(二段で片ページか見開き分くらい)だったんですが、そんなにも短期で積み上げられたのかと思うと感動して、一つ一つも思い入れがあるお話が書けたので、もしかして私まだまだやれるのでは?と励まされました。
ぼいそには新刊の予定はなく、過去の収録本(遊園地シリーズとか彼は誰時を完結させて本にするか?)だったので、東京イベの準備が押してる時点で望み薄で展示の書き下ろしのみになるかもしれない…くらいのもんでした。私のメインはぼいそにがいいのに東京は楽しみなのに何故か自分が一番悔しかったんですね(笑) 東京も全力で一番の力を出したい、でもぼいそにも一番の全力がいい。同時に準備できないと間に合わない。
そんな中まだ書けると思ったタイミングでカセットテープを見かけて、真ん中のグルグルがマイクのスピーカーに見えたんですね。前にA面B面で話を分けるのやりたいなぁって思った事があったのもあるし、長編タイトルに「 ix you.」を付けるシリーズコンセプトでmix you.というメモ書きもあったし、合同誌はどの話しもA面っていう話もあったので、頭の中がカセットテープのテーマでいっぱいになりました。
思いついた通りにまずはメモ。カセットあるあるを思い出して書き、それがプロットに。
デモ、ミックステープ、録音の時にテープが黒色になるまで巻き忘れて録音してイントロが切れ、突然歌が始まってしまうミス。ワンリピができなくて、したかったら同じ曲を録音し続けなければいけないこと。既にある曲の上から重ね録りをすると、上書きできるけど時々前の曲が聞こえること。最後の収録時間の采配をミスるとA面のラスト曲が途中で切れちゃうこと。どの辺でやめてB面に行くかめちゃくちゃ迷うこと。空白の時間を録音してわざとボーナストラックを録音するサプライズ、などなど。
それを並べてA面B面にわけ、もくじの状態に近いタイトルセットができ上がり、1から書き始めて話ができるとタイトルを添える…という流れでした。
普通の小説A6と違い、カセットに入れるならB8のミニ本になるので、B8原稿サイズで文字列やストーリー感を調整しながら書きました。いつも通りの感覚でやると背幅が厚くなってカセットケースに入らなくなるので、長くしすぎないように、チャプターで区切るし一話一話は短いけれど、繋げて読めば長編のような満足感と物語の世界観が深く拡がって見えるような感覚を目指しました。そこは合同誌でタイムアタック状態だった「短い数キャラをいっぱい書くただし全力で!」がとっても生きたと思います。
ストーリーの大まかな流れは決まっていなくて、別れから再び混ざろうとする2人の雰囲気しか無かったので、一話ごとを書くうちに勝手に細部が積まれていきました。あやふやにしておいたキーアイテムを後半で使って決定づけるような流れは自分でも決まっていなかっただけにサプライズで楽しく、勝手に話が転がっていく感覚に興奮して書いていました。
閃いて直ぐに買っておいた5つのテープケースを測ったり眺めたりしてましたが、とりあえず完成させなければここに表紙は入れれないと我慢して完成まで全振り。家のカラーコピーでいいからエセ表紙を入れてみたい欲を何とか抑え、こうして6/10に思いついたプロットが6/16に完結しました。
大満足ENDまで書き切れて自分がいちばん感動しています。いつも書き物仲間さん達が「頭おかしい」(褒め言葉) 「何人いるの?」(褒め言葉)とか、パワフルですよねとか言って貰えてニタニタ調子に乗っています。(こうやってテンション上げて貰っている)そんな思いつきで走り出す私を「見てて勝手に励まされて元気が出ました」って言ってくれる人がいたり、(その節は、完結した朝にこれ大丈夫かな?早く見せたいけど我慢!とか色々不安だったところを公開前に読んで感想下さった印田さんには頭が上がらないのです。(連絡を下さって読んでもらえることになったのでした)本当にありがとうございました。special thxです)合同誌を一緒に出してくれたイノセさんもお互いできるペースで楽しさを大事に書き物遊びをしてくれたり、いつも読んで下さる皆さんがいたり、嬉しい感想が貰えたり、そこからまた新しい出会いがあったり、そんな皆さんが周りにいるから楽しくなっちゃって結果がこれです。つまり皆さんのおかげでもあるなぁと。
やってる事や見てる事が違っても、やっぱり周りの人が楽しそうだったり、応援してるね!お互い頑張ろうね!みたいなエネルギーのパワーって凄いですね。口下手だけど筆をとりましたって一生懸命感想伝えてくださる方々の思いや感動とか、そんな素敵な事で溢れているから、もっと驚かせたいし、泣かせたいし、楽しんでほしいし、とにかくたくさん新しく生まれるお話を読んで欲しいです。
私に出せるその時の全力の力を出すから、まだこれからも私の文章を読んで下さるのなら待ってて下さいね。私まだやれるので盛モリ書いていきます。
今回は「長編できました!」がドーン!っと発表できてとても楽しかったです。ワクワクと楽しいは万病の薬ですからね!これからもいっぱいヨム、ミル、カクで一緒に遊び散らかしていきましょうね。all A'z でした。
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mix you.
[mix you.]
A面
1【色のないテープに音はのらない】The 1975/be my misstake
2 【おさかなマーチ】Taylor Swift/ME!
3 【リピート不可 】Stacie Orrico/ more to life
4 【重ね録りの朝から聞こえる夜 】Kesha/ Praying
5 【衝動再生】GREEN DAY/wake me up when September Ends
B面
6 【ぴょんと鳴くうさぎ】Michael Bublé/La vie en rose
7 【どうして続くラブソング】Michael Bublé/La vie en rose
8 【思考一時停止】Bruno Mars /Old & Crazy
9 【貝の声】Justin Timberlake /mirrors
10【透明な貝の中】Taylor Swift/ME!
以下
・各話 設定集小ネタ
・本のあとがき
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・各話 設定集小ネタ
1 Rec.miss【色のないテープに音はのらない】
イントロなんてのは無い(なくなった 切れたintro (突然カットイン
イントロなしのカットインなので、すれ違いの寂しい日々をカットインで始める事にする。何を考えているのか分からない彼女と、為す術なく空回りして置いていかれるマイク。化粧品が転がってるドレッサーに何となく座ってしまう虚しさとやるせなさを書きたかった。
小道具(ピアスやネックレス)は、どんなものか言及しなくても後から伏線だったことにして掘り下げたりできるので、この時は出すだけで深くは書いていないし、どんなものにするかも、これを後から生かすのかスルーするのかもこの時点では考えていなかった。
とにかく見切り発車で、思いついた通りに書いていかなきゃだったので、曲を聴きながら寂しく虚しいマイクを浮かべて書いていた。
縋り付くように唇を追いかけるマイクは、どうすれ違っても行ってらっしゃいのキスくらいしたかったのかもしれない。彼女はもうそんな行為すらどこか後ろめたいような気まずいようなで、軽くあしらうように目を逸らしていたのかもしれない。それを感じているけれど、それだけはやめたくはなかったマイク。
2demo 【おさかなマーチ】
demo 本心
マイク側?なメモ書き
どうでもいい事ばかりベラベラと話したいわけじゃない。どんな局面も上手く切り抜けるご機嫌な饒舌は、今では傷つく怖さから逃げるための防護服になってしまったようだ
曲とタイトルが先に決まる。擦り合わせるように途中から寄せて行った形。二人はきっと、付き合う前の方が素直に話せて、いざ付き合うと背伸びをし合っていたのかもしれない。そのうちクサイ事を言わなくなったタイプのマイクだったりしたのかもしれない。ガッカリしているなんて言えないまま諦めていった彼女なのかもしれない。自分はさておき彼女もなぁなぁな付き合いにしていったのかもしれない。
釣った魚に餌をやるかやらないか、確かだったのは過去の煌めいた記憶、目の前にいるのもあの頃大好きだった彼。そんな思いを書きたかった。
3 Not repeatable【リピート不可 】
(巻き戻る事は出来ない 次に行くしかない)
好きなだけでは上手くいかなかったでしょ
どうしようもないお別れ、長い歴史の終わりの呆気なさ、すれ違い続けた歯車は中々噛み合うことは無い、手遅れ、そんなテーマ。別れが確定しているのに抱き合う事でしか痛みを逃せない二人。愛してる、私もよ。と言い合うように、「さみしい」「俺もだよ」と言い合うところが大好き。
やるせなさなら絶対これにしようと思ってたお気に入りの切な曲を使った。
4 Over Dub 【重ね録りの朝から聞こえる夜】
オーバーダビング(上書きできしても うっすら後ろにあの頃の曲が聞こえる)
メモ書き
ミキシングテープみたいに。次に行くしかないのなら次に行こう。忘れようとすればするほど君の声がぼんやりと聞こえる。多分、敗因なら好きすぎたこと
このターンの曲はKeshaのPraying、たまたま見つけたこの曲はめちゃくちゃ暗かった。ケシャはTikTokという曲でデビューだったかな?PitbullとTimberを歌ってたり、割りとパリピなアーティストな印象だったのにこんな曲があることに驚く。心の叫びを感じたこと、バックで流れている曲が「Fix you.」のハムレットの告白の時に使った切なターンの曲、:eppure Sentire(un senso di te)のサンプリングに聞こえるようなコーラスがバックでかかっていたからイメージがバッチリだった。(たぶん同じ曲使ってると思うんだけど調べても出てこない)
あとから調べたらこの曲は、ケシャがデビュー当初から育ててくれたプロデューサーから薬を盛られて初めてを喪失した事件と裁判の体験かららしいと知る。そりゃあ心の叫びにもなるよ。聞いて和訳が分かるほどの脳は無いけど、絶望の匂いを感じたのはそのせいかなぁなど。
そうしてこのシーンはかきました。抜粋するところがないほど、どこの文章も自分で大好きだった。泣きながらかける程の悲しさとか絶望はあったけれど、この辺りから長い物語を作っているんだという楽しさがあった。(ずっと楽しいけど)
5 Auto Reverse 【衝動再生】
(いつ切ればいいか いつB面に行くか?決められなくて二の足を踏む 自動B面再生 次のステージ
A面を最後まで再生したらカセットを一旦取り出します。
裏返して入れ直すことで、B面をはじめから聞くことができます。
通常、カセットテープを再生するときはテープが反時計方向に回っていて、裏面を再生するときは時計方向に回りますが、オートリバースデッキはその入れ替えなくB面が聞けます。回転する部品のヘッドが隣り合わせになっていて、一緒に回転できるようになっているそう。
利便性と引き換えに音質は劣るらしいが、音質と利便性を上手く両立させたオートリバースデッキも存在するらしく一概に音質が劣るとは言い切れないそう。
また同じような日々を戻す事は出来ないけれど、新しく今の自分なりにまた二人の歴史を回していきたいマイクの話。昔のように輝かなくて音が褪せても、次こそ一緒に。
衝動は勝手にオートリバースする。どんな終わりを迎えても彼女だからきっと繰り返してしまう。何度でも落ちてしまうんだろうな。
同じ所を繰り返すようでいて、螺旋を描いて上へ上へ昇っているような二人の未来のイメージ。どんな自分たちも混ぜあって、新しいミックステープを作っていって欲しい
ここからは【B面】
6 mix tape 【ぴょんと鳴くうさぎ】
6と7のテーマをミックステープにした。戸惑いながらもまた甘く混ざり始める二人を、滑稽なようなド定番オールドクラシックラブソングでやりたかった。
おフランスなイメージ、フランス映画のようなシュール?サラッとしてるのに熱そうな愛の様子。調べたうさぎのラテアートが本当に髭に見えたので入れてみた。
カセットテープでドライブな時代、自分で彼女の好みや目指したいムードに合わせて好きな曲を録音してオムニバステープを作ったりしたらしい。
いつもと違うラブソングばかり流れてきたら、なんだかかゆくなっちゃうよね。いてもたってもいられないような、ソワソワするような、戸惑いと期待と。そんな雰囲気を書きたかった。
一度別れてしまった二人だからこそ、拗ねたようなやさぐれたような、ある意味開き直った態度も取れるような。ここから先はハッピーエンドターンのB面。
7 mix tape 【どうして続くラブソング】
フランスのマルシェを調べて野菜のラインナップをみた。何となくその種類からバーニャカウダに。バーニャカウダのソースってアンチョビ入ってるんですね。知らなかった(私は割とすきです特にマルガリータに乗ってるヤツ)
おフランスな小洒落たお買い物から、車のキーをポケットから取って欲しくて腰をクネクネして尻をつきだすマイクと、それをスパーンと叩く彼女。多分、ここまでダサーいおふざけは、きっとみせてこなかったんだろうなぁ。
昔と少し違ったお互いにドキドキしつつ、上手くいかなかった理由のうちから小さな綻びがポロっと零れるターン。(車が苦手だった理由とか、いえなかった小さなことなど、今更知る何か)
こんな風にしてもこれから先上手くいくとは限らないのに相変わらず相手を好きでいてしまう。解っているのに止められない二人をおフランスなイメージで。ご飯の前にフルコースを食べてしまう二人はきっと幸せだったと思う。心に空いた大きな穴が塞がれて、また満たされたような安心感と満足感と、よく知る相手なのに妙にときめいてしまうイレギュラー感、多幸感でいっぱい。
8 pause 【思考一時停止】
コメディな一時停止を。多分長編通してこんな流れが大好きなだろうなぁと自覚しつつ。事後の、Tバックだかなんだか面積の小さなヒラヒラをご機嫌で手洗いされるなんて悲惨。多分このマイクはめちゃくちゃスパダリって訳でもなく、時々デリカシーもないんだと思う。上手くいかなくても螺旋を登るように自分たちのラブソングを作り上げてるようなイメージだったので意図的に。
9 clear shell body 【貝の声】
かつての2人 海と声を覚える巻貝 シェルの中にはぐるぐるの思い出(テープが詰まってる)
カセットのプラスチックボディの名称はシェルと言うらしい。表紙案がこれになる前は透明のカセットテープを見ていたので、透明な貝って最高!と長編mix you.の概念アイテムに貝が増える。この辺りから、一話demoに出てきたピアスはきっと貝のピアスだったかもしれないと考え始める。
マイクのvoiceとテーマも合うので、波の音を覚える貝の話を。ここからラストスパートのクライマックスネタが決まる。
Justin Timberlake /mirrors は、pvを初めて見た時に泣いた。カールじいさんみたいな長く連れ添った二人の歴史を思わせる感じ。ダイナー時代の、まだ若い二人が付き合い始めた頃からの回想のような、なんだかとても切なかった。和訳は覚えてないけどなんかよかったはず。良かったらpv見てみてください。
10blank. Rec. 【透明な貝の中】
メモ書き
新しいテープ 録音 何度でも 貝の裏側のオーロラ 空:ヴィーナスベルトとマジックアワー 空が貝の裏側のようにエナメルのきらめき ふと立ち止まる 大好きだが聞こえた気がした しつこく嬉しそうに手を捕まえて離さないマイク(甘々顔)サンセットビーチの階段でバックハグする恋人達
大切なものをいつも自分から手放してしまう彼女なのかもしれない。言えなかった彼女と、まさか自分でとは思っておらず、そこまで好きでいてくれたのだと今まで感じる事ができなかったマイク。彼女の愛を一身に浴びたくても叶わずすれ違う、彼女と同じように寂しかったマイク。
釣り人はマイクであり、彼女であり、お魚はマイクであり彼女だったのかもしれない。喧嘩してもいいから二人でいつまでも仲良くお魚釣りごっこしててください。
貝のピアスを使うと決めてから調べたら、貝の裏側のキラキラを使った工芸を螺鈿(らでん)細工と言うらしい。色んな色が混ざりあっているのに私が持っているのは中々深い緑に見える。テーマとキーアイテムが合って終盤のエピソードが固まっていった。
長く付き合えば仕方ないのよ。いつまでも夢を見てないでという世論もあるけれど、素敵な勘違いは自分が幸せでいられるために割りと大切だと思っている。
クリムトの接吻を動画化したものがツイで流れてきて、そのイメージが忘れられず大好きでクリムトをいれた。大好きだを吹き込んで貰える透明な貝はとっても幸せだと思う
最終話はお魚マーチと同じ歌を。 Taylor SwiftとPanic! At The Discoのブレンドン(ENDでアナ雪2のin to the unknown歌ったり グレイテストショーマン歌ってた、ハイトーンメタルシャウトできる歌うまさん)がなにかのステージで披露する動画が好きで泣いた。Me!の言葉遊びがさいこう。Me (私が)いなければAwesome は無い、とかそんなの。とにかく幸せで泣ける。ピンクのパラソルで空から彼女の元へ降ってくるブレンドンのシーンで泣いちゃう。Live From The Billboard Music Award ってやつです。良かったらYouTubeで見てみて下さい。
君と混ざり合いたい 過去も今も未来もずっと
i want to mix with you.
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・本のあとがき
イノセさんとのallキャラ合同誌が八割ほど書けた5/25ごろ、オルさんもう三万字くらい書いてますよと言われて驚く。1キャラあたり600〜2000字(二段で片ページか見開き分くらい)だったんですが、そんなにも短期で積み上げられたのかと思うと感動して、一つ一つも思い入れがあるお話が書けたので、もしかして私まだまだやれるのでは?と励まされました。
ぼいそには新刊の予定はなく、過去の収録本(遊園地シリーズとか彼は誰時を完結させて本にするか?)だったので、東京イベの準備が押してる時点で望み薄で展示の書き下ろしのみになるかもしれない…くらいのもんでした。私のメインはぼいそにがいいのに東京は楽しみなのに何故か自分が一番悔しかったんですね(笑) 東京も全力で一番の力を出したい、でもぼいそにも一番の全力がいい。同時に準備できないと間に合わない。
そんな中まだ書けると思ったタイミングでカセットテープを見かけて、真ん中のグルグルがマイクのスピーカーに見えたんですね。前にA面B面で話を分けるのやりたいなぁって思った事があったのもあるし、長編タイトルに「 ix you.」を付けるシリーズコンセプトでmix you.というメモ書きもあったし、合同誌はどの話しもA面っていう話もあったので、頭の中がカセットテープのテーマでいっぱいになりました。
思いついた通りにまずはメモ。カセットあるあるを思い出して書き、それがプロットに。
デモ、ミックステープ、録音の時にテープが黒色になるまで巻き忘れて録音してイントロが切れ、突然歌が始まってしまうミス。ワンリピができなくて、したかったら同じ曲を録音し続けなければいけないこと。既にある曲の上から重ね録りをすると、上書きできるけど時々前の曲が聞こえること。最後の収録時間の采配をミスるとA面のラスト曲が途中で切れちゃうこと。どの辺でやめてB面に行くかめちゃくちゃ迷うこと。空白の時間を録音してわざとボーナストラックを録音するサプライズ、などなど。
それを並べてA面B面にわけ、もくじの状態に近いタイトルセットができ上がり、1から書き始めて話ができるとタイトルを添える…という流れでした。
普通の小説A6と違い、カセットに入れるならB8のミニ本になるので、B8原稿サイズで文字列やストーリー感を調整しながら書きました。いつも通りの感覚でやると背幅が厚くなってカセットケースに入らなくなるので、長くしすぎないように、チャプターで区切るし一話一話は短いけれど、繋げて読めば長編のような満足感と物語の世界観が深く拡がって見えるような感覚を目指しました。そこは合同誌でタイムアタック状態だった「短い数キャラをいっぱい書くただし全力で!」がとっても生きたと思います。
ストーリーの大まかな流れは決まっていなくて、別れから再び混ざろうとする2人の雰囲気しか無かったので、一話ごとを書くうちに勝手に細部が積まれていきました。あやふやにしておいたキーアイテムを後半で使って決定づけるような流れは自分でも決まっていなかっただけにサプライズで楽しく、勝手に話が転がっていく感覚に興奮して書いていました。
閃いて直ぐに買っておいた5つのテープケースを測ったり眺めたりしてましたが、とりあえず完成させなければここに表紙は入れれないと我慢して完成まで全振り。家のカラーコピーでいいからエセ表紙を入れてみたい欲を何とか抑え、こうして6/10に思いついたプロットが6/16に完結しました。
大満足ENDまで書き切れて自分がいちばん感動しています。いつも書き物仲間さん達が「頭おかしい」(褒め言葉) 「何人いるの?」(褒め言葉)とか、パワフルですよねとか言って貰えてニタニタ調子に乗っています。(こうやってテンション上げて貰っている)そんな思いつきで走り出す私を「見てて勝手に励まされて元気が出ました」って言ってくれる人がいたり、(その節は、完結した朝にこれ大丈夫かな?早く見せたいけど我慢!とか色々不安だったところを公開前に読んで感想下さった印田さんには頭が上がらないのです。(連絡を下さって読んでもらえることになったのでした)本当にありがとうございました。special thxです)合同誌を一緒に出してくれたイノセさんもお互いできるペースで楽しさを大事に書き物遊びをしてくれたり、いつも読んで下さる皆さんがいたり、嬉しい感想が貰えたり、そこからまた新しい出会いがあったり、そんな皆さんが周りにいるから楽しくなっちゃって結果がこれです。つまり皆さんのおかげでもあるなぁと。
やってる事や見てる事が違っても、やっぱり周りの人が楽しそうだったり、応援してるね!お互い頑張ろうね!みたいなエネルギーのパワーって凄いですね。口下手だけど筆をとりましたって一生懸命感想伝えてくださる方々の思いや感動とか、そんな素敵な事で溢れているから、もっと驚かせたいし、泣かせたいし、楽しんでほしいし、とにかくたくさん新しく生まれるお話を読んで欲しいです。
私に出せるその時の全力の力を出すから、まだこれからも私の文章を読んで下さるのなら待ってて下さいね。私まだやれるので盛モリ書いていきます。
今回は「長編できました!」がドーン!っと発表できてとても楽しかったです。ワクワクと楽しいは万病の薬ですからね!これからもいっぱいヨム、ミル、カクで一緒に遊び散らかしていきましょうね。all A'z でした。
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mix you.