▼ ▼ ▼

「っあ、ん………っ」

観覧車から降りた後も離れ難くて、手を繋ぎながらホテルへ向かった。道中からホテルの受付まで、一度も手を離すことはなかった。
ホテルにチェックインし、無駄に豪華なエントランスを抜け、無駄に豪華なエレベーターに乗り、何だか高そうな部屋のドアを開けた瞬間―――
目にも留まらぬ早業で脱衣所に連れ込まれた。

突然の行動に驚いて固まっていると、その隙にコートやマフラーを脱がされ、その下に着ていたカーディガンも脱がされ、あれよあれよという間にシャワールームにぶち込まれる。動揺しすぎてまともに声もあげられない中、いつの間にかコートを脱いでいたウサギさんは、私を壁ドンした状態でシャワーの蛇口を捻った。

どんどん水を吸って重くなっていく髪とブラウス。白いブラウスはあっという間に透けて下着が露わになる。そういえばまだ化粧も落としていない。怒涛のような展開に目が回り、至近距離で肉食獣かのように瞳の奥をギラつかせながら私を見ているウサギさんのことなど全く視界に入ってこない。容赦無く頭頂部を攻撃するシャワーに薄目を開けながら耐えていると、突然熱くて湿っていて柔らかい何かに口を塞がれる。
そして、冒頭。

「ふ、ぁ…… ウサギさ、服濡れて、んんっ」

ウサギさんは矢継ぎ早にキスを食らわせてくるため、ろくに息継ぎもできず、酸欠で次第に頭がぼんやりとしてくる。ウサギさんの熱い舌が上顎をなぞり、逃げ惑う私の舌を絡め取って吸い上げる。気持ちいい。口には出さないものの、鼻から抜ける甘い声がそれを証明していた。

「ん、―――!」

僅かな隙間も埋めるように強く抱き締められていると、密着している下半身から熱くて柔ら固いものの存在を感じた。一瞬でナニか分かった私は避けようと身をよじるが、ウサギさんはここぞとばかりに“それ”を押し付ける。しかし“それ”に散々弄ばれている私は、布越しに感じるカタチに、じんわりとお腹の奥を熱くさせた。

「ウサギさ、ぁ、んっ……あついよぅ……」

シャワーなのか、自分の身体なのかももう分からない。キスの合間に内で持て余している熱を訴えると、強引にブラウスを剥ぎ取り、ブラジャーを思いきりずり上げた。

「むつみ……、抱きたい……」

雄の本能に染められいつもより低く掠れた声が、まるで媚薬のように身体の奥を揺さぶる。執拗にキスを繰り返していたウサギさんの唇は下へ下へと降りて行き、胸元へと辿り着く。触れるか触れないかの距離で肌を滑る唇と、はぁ、はぁ、とかかる息すらも、敏感になった肌には全て甘い刺激に変わる。全てが気持ちが良くて、思わず声をあげた。それに気を良くしたのか、ウサギさんはしゃぶりつくように胸全体を口に含んだ。

「あっ、…ぅっ」
「……触りたい……」
「ひ、ぁっ」

抑えられない欲望を口にしながら、赤く色付いた頂きを吸い上げる。

「ぁっ……」
「」