巷で噂の魔法使いと精霊01


「何であんな奴を呼んだんだよォ!?」


ブルブルと、いや効果音を付けるならガタガタと震えるカルシファー。

心なしか城も連動して微かに揺れている。


そして『あんな奴』と称されたのは、


「指を差すでない、馬鹿者。」

「ぎゃあ!?」


恐らく…いや多分…辛うじてカルシファーの手?と思われるそれを振り払い、ジュッと掻き消したのは見目麗しい一人の青年。


髪は青く、瞳は蒼く、装いは総て碧い。

その肌の色も青白いと表現してしまえば、正に『青』年だろう。


ただし、彼が人間だったら、の話だ。


「…ほんと、どうして水の精霊なんて呼んじゃったんですか。」


カルシファーの代わりに、そう師匠に問い掛けたマルクルは何となくだがその理由を察していた。


水の精霊、特にケントと呼ばれるそれは、魔法使いの間では「扱いが難しい」とされている。

無理だと言われるとやりたくなるのが人間の性、もといハウルの性である。


きっと今回の召喚も「面白そうだなぁ」が第一で、相性など二の次だったのだろう。
 


「…?ハウルさん?」


ふと一向に返って来ない返事にマルクルは首を傾げた。

そしてハウルを見上げるより先に、口を開いたのは件の精霊。


「して、我を呼びし者よ。そなたは何を望む?」


つまり「用は何だ?」

ここで契約ならば心臓なり何なりを渡し、少し力を借りるにしてもそれ相応の代価を払わなければならない。


今回の用件は?

まさか「呼んでみただけ」とは言えない。


一体どうするのか。

そう恐る恐るハウルを見上げた瞬間、マルクルは嫌な予感がした。


(この表情、前に見たことが………)




「結婚しよう!ケント!」




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告白すっ飛ばして、まさかのプロポーズ。


「………帰る。」

「え?」

「つーか超ありえなくね?冷やかしとか、まじないわー。」

「えぇっ?」


(そしてまさかの、)
(※水物なのでキャラが定まっていないようです)


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嘘つき、ロンリー。