崖上の少年と幼馴染01
※映画終了後。
最近、みんなで遊ぶ時、女の子が一人増えた。
いつも宗介が連れてくる子で、だけど何故か、いつもその子の方が宗介の手を引っ張ってやってくる。
「あの子、だれ?」
そのせいで時々、こっそりとおれにそう聞いてくる子も多くなった。
それは鬼ごっこしている時だったり、かくれんぼしている時だったり、色々だったけど。
おれの返事はいつも同じだった。
「…ううん。知らない子。」
「ケントも知らないの?」
変わった名前の、宗介の友達。
おれが知ってるのはそれだけで、でもそれは他の子だって知っている。
だってその子を初めて連れてきた時に、宗介がそう言っていたからだ。
(どうしてみんな、おれが知っていると思うんだろう?)
その子は宗介の友達で、おれの友達なんかじゃない。
小さい頃からずっと一緒にいるからって、おれが宗介の全部を知ってるわけじゃない。
おれにだって、宗介のことで知らないことが一つや二つくらい…
(…何だろう。それはそれでおもしろくないなぁ。)
そう思うと、何だか今遊んでいる遊びも楽しくなくなってきた。
何も言わなくなったおれに、友達が不思議そうに首をかしげる。
その時。
「ポニョ、そうすけ、好きー!」
どこから聞こえてきたあの子の声が、ストンと体の中に入ってきたような気がした。
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(あぁ、そうか)
(おれも宗介が好きだったのか、なんて)
(思った、けど、それだけだった)
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嘘つき、ロンリー。