長女と若医者01
※未来捏造注意。
※サツキが看護婦さんになっています。
「草壁さん、今から休憩?」
良かったらお昼、一緒にどうかな?
それはもう何度目になるか分からない誘い文句。
だというのに、未だ言い慣れない自分自身に思わず呆れてしまう。
草壁さんも、どこか苦笑混じりだ。
(でもいつも誘いに乗ってくれるし、やっぱり草壁さんって優しいよなぁ…)
最初はただ、何か話が出来れば良かった。
そんな細やかな願いを外来のじいちゃんばあちゃんに見透かされ、背中を押される形でようやく今に至る訳だが、
(応援…というよりもただの暇潰しに使われたような…?)
いや、あれはあくまで純粋な好意だった、はず。
今もこちらを見て笑っているのは、見守ってくれているのだと解釈しておこう。
なんてごちゃごちゃ考えている間に草壁さんからの返事。
いつものように了承を得て、思わず安堵の息を漏らした。
「じゃあ食堂の方に…空いてるといいね。」
そう言って歩き始めようとした瞬間、「あ、待って」と呼び止められた。
緊張が、走る。
「ど、どうかした…?」
もしかして、今日こそは断られてしまうのだろうか。
油断していた。
一度安堵してしまっただけに、迫り来る落胆が恐ろしい。
そんな俺の心境を知ってか知らずか、草壁さんは相変わらずの柔らかさで微笑んだ。
「今日はお弁当、二つ作ってきたんです。だから外のベンチで食べませんか?」
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あぁ、やっぱりかなわない。
(一挙一動に乱されてしまうのは、惚れた弱み)
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嘘つき、ロンリー。